iPhoneユーザーが海外生活で困ることのひとつが、その故障。日本ならApple Storeや正規サービスプロバイダが比較的身近にありますが、フランスでは住んでいる場所によって事情が大きく異なります。実際にフランスの田舎で暮らす私も、先日初めてiPhoneの画面を割ってしまった際、近くにApple Storeがなかったため修理に苦労しました。今回の記事では、フランスでiPhoneが壊れたときの修理依頼方法から、実際に利用した郵送修理の流れ、かかった費用や期間まで、体験を交えてご紹介します。
フランスでiPhoneを修理する3つの方法
Appleの公式修理には、大きく分けて3つの方法があります。
1.Apple Storeへ持ち込む
2.Apple正規サービスプロバイダへ持ち込む
3.Appleの郵送修理を利用する
Apple正規サービスプロバイダとは、Appleから正式な認定を受け、Apple Storeと同等の修理やサポートを提供する店舗のこと。
Apple公式サイトでは、iPhoneのモデルや故障内容を入力すると、利用できる修理方法や料金の目安を確認できます。Apple Storeや正規サービスプロバイダへ持ち込む場合は、店舗と日時を選んで予約します。一方、郵送修理なら自宅からiPhoneを送って修理してもらうことができます。
私の場合、最寄りのApple Storeと正規サービスプロバイダまでは車で片道約2時間。修理のためだけに往復するのも負担がかかるため、今回は郵送で修理することにしました。
日本で購入したiPhoneもフランスで修理できる?
海外でiPhoneを使っている人にとって気になるのが、日本で購入したiPhoneをフランスで修理できるの?ということではないでしょうか。今回 Apple正規サービスプロバイダの口コミを調べていたところ、「日本で購入したiPhoneは修理を断られることがある」という情報を見つけ、私も少し不安になりました。
そこでApple Storeに直接確認したところ、「iPhoneは世界中どこでも修理できます」との回答。少なくともApple公式の修理サービスを利用する場合は、日本で購入したからといって諦める必要はなさそうです。
ただし修理方法や部品の在庫、保証の適用などは機種や地域によって異なる場合があります。ネット上の口コミだけで判断せず、店舗に直接確認するのがおすすめです。
AppleCare+に加入していると修理費が安くなる?

修理前に確認しておきたいのが、AppleCare+に加入しているかどうかです。AppleCare+に加入している場合、落下や水濡れなど事故・過失の修理が割安になります。例えば画面のみの損傷は29ユーロ(約5,280円/1ユーロ=約182円)、それ以外の事故による損傷は99ユーロ(約18,000円)。また、バッテリー容量が80%未満になった場合は、追加料金なしでバッテリー交換ができます。
加入していない場合は、落下や水濡れなどの損傷は全額自己負担となります。修理料金はiPhoneのモデルや故障内容によって異なるため、まずはAppleの公式サイトで費用の見積もりを確認しましょう。
修理依頼の手順を解説
1 Appleの「iPhoneの修理・サービス」ページへアクセス
Appleの「iPhoneの修理・サービス」ページ(Service et réparation Apple)へアクセスし、アップルケアに加入している場合はサインインします。加入していない場合はiPhoneのモデルを選択してください。

2 修理内容を選択
「画面が割れた」「バッテリーに問題がある」など、故障内容を選択。ここで修理料金の目安が表示されます。

3 持ち込みか郵送かを選択する
修理方法には、Apple Storeや正規サービスプロバイダへ持ち込むほか、郵送する方法があります。持ち込みの場合、画面交換やバッテリー交換などは数時間で終わりますが、郵送の場合は6〜10日間かかります。
選択したら、画面の案内に従って申し込みを完了させます。完了するとAppleから今後の流れが記載されたメールが届きます。

4 修理に出す
持ち込みの場合は、選択した日時に店舗に行き修理してもらいます。画面割れやバッテリー交換などは数時間で終わることが多いです。受け取り後は、iPhoneが正常に動作するかを確認しましょう。
なお、修理に出す前には、万が一に備えてデータをバックアップしておくことをおすすめします。画面修理の場合はデータが残ることが多いものの、修理内容によっては初期化や本体交換になる可能性もあるためです。
郵送修理は専用の「郵送キット」で発送

Apple Storeや正規サービスプロバイダが近くにない場合に便利なのが、郵送修理です。郵送修理では専用の発送キットが届くため、それを使ってiPhoneを送ります。送料はかかりません。今回は近くにある配送会社Mondial Relay の Points Relais(荷物の受け取り・発送拠点)から発送しました。自宅からの集荷を依頼することもできます。
発送前にはいくつか準備しておきたいことがあります。まず必ずしておきたいのがデータのバックアップ。それから「iPhoneを探す」をオフにしておきます。物理SIMを利用している場合は、SIMカードも抜いておきましょう。
なお、ケースや充電ケーブル、ACアダプターなどの付属品は送らず、iPhone本体だけを発送するのが基本です。
実際にかかった修理金額と時間
AppleCare+に加入している私の修理期間や費用はこちら。
まず、修理はフランス国内で行われると思っていましたが、私のiPhoneが運ばれたのはチェコの工場でした。そのため、自宅から工場に届くまでに2日ほどかかっていました。
また、最初に故障内容を登録した段階では液晶漏れとして処理されたため、表示された料金の目安は0ユーロでした。ところが工場で実際に検査されたところ画面の損傷として扱われることになり、29ユーロ(約5,280円)の支払いが必要になりました。この支払いを済ませるまで、修理はストップします。
さらに、私のiPhoneは比較的古い機種だったため部品の取り寄せが必要になり、そこでも3日間ほど待ち時間がありました。
最初の修理目安は6〜10日となっていましたが、結果的には発送から手元に戻るまで約2週間。修理期間中はiPhoneが使えないため、仕事などでスマートフォンが欠かせない人は注意が必要です。Apple公式でも、修理方法は部品の在庫や地域によって異なる場合があると案内されています。
修理後は自宅まで返送してくれる

修理が完了するとAppleから発送の連絡が届き、修理済のiPhoneが戻ってきます。私の場合は前述のように最終的には修理依頼から約2週間後でした。到着後は電源が入るか、画面やタッチ操作が正常にできるかなど、修理した部分を中心に動作を確認しておくと安心です。
なお、Appleによる修理や交換部品には、一定期間の保証が適用されます。保証期間や条件は修理内容やAppleCareの加入状況などによって異なるため、修理後に届く案内も確認しておきましょう。
フランスの田舎暮らしなら「郵送修理」が便利
フランスでは、発送した荷物がなくなったりなかなか届かなかったりと、配送にまつわるトラブルも少なくありません。私も郵送修理を利用する前は、大切なiPhoneが配送中になくなったらどうしよう…と、少し利用をためらっていました。
ところが実際に利用してみると、下の画像のように配送中の状況から修理の進捗までオンラインで細かく確認できたため、思っていたより安心して任せることができました。Appleに到着・修理中・部品待ち・発送済など手続きのステップを確認できるほか、進捗が変わるたびにメールも届きます。

フランスでiPhoneが壊れたときは、まずApple公式サイトで保証状況や修理料金を確認し、Apple Storeが近くにない場合は郵送修理を選択肢に入れてみるのがおすすめです。
特に、フランス語でのやりとりに不安がある人にとって、オンラインとメールで修理の状況を確認できるのは心強いポイント。海外生活でのiPhoneトラブルも、郵送修理なら意外とスムーズに乗り切れそうです。
執筆:hana












