外国語を学習しているのに、実際にネイティブの人と話す機会がほとんどない、という方も多いのではないでしょうか。
観光立国を目指している日本。円安の影響もあり、年々外国人観光客の数が増えています。せっかくですから、この機会を活かしたいですよね。今回は、多くのフランス人観光客が訪れる場所をご紹介します。
世界遺産や寺社仏閣、古都など歴史に触れられる場所
多くの外国人観光客にとって、日本の歴史や古くからの文化、建築物に触れられる場所は魅力があります。中でも、フランス人は特に日本の歴史的建築物や文化、料理などに興味がある人が多く、このような場所では多くのフランス人観光客に出会うことができます。
京都、奈良、鎌倉、金沢
古くからの街並みが今も残る京都は、歴史を大切にするフランス人ににはとても興味深い場所です。また、同じく世界遺産がある奈良も京都とセットで訪れる人が多く、フランス人に出会う確率が高いです。
最近では京都や奈良といった世界的に有名な観光地だけでなく、同じように古い町並みが残る鎌倉や、小京都と言われる金沢などにも足を運ぶ人も多いようです。
高野山、那智勝浦、熊野古道
和歌山県には高野山と紀伊山地の霊場と参詣道(熊野古道)の二つの世界遺産があります。
高野山に繋がるケーブルカーでは、日本では珍しくフランス語のアナウンスも流れるほどフランス人観光客が多く、お寺に宿泊することができる「宿坊」などが人気があります。
熊野古道は、同じく世界遺産に登録されているフランス南部からスペインを横断する巡礼路「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」とセットで歩くフランス人観光客が多いのが特徴です。
広島、姫路城
原爆ドームと厳島神社の二つの世界遺産がある広島には、連日多くのフランス人が訪れます。特に厳島神社はフランスのモン・サン・ミシェルと観光友好都市提携を結んでいて、フランスでも人気があります。
世界遺産に登録された姫路城は、美しく荘厳な木造建築と、大阪や京都から日帰りで行ける立地からフランス人観光客が急増しています。
日本ならではの風習やサブカルチャーに触れられる場所
最近では、有名な観光地だけでなく日本独特の文化やサブカルチャーに触れられるような場所も人気が出てきています。
大型家電量販店、大型ディスカウントショップ、ドラッグストア
フランスには日本の「〇〇カメラ」の様な大型の家電量販店があまりありません。FNACやDARTYというお店もありますが、品揃えでは日本とは比べ物にならないため、一度訪れてみたいと思う観光客が多いようです。
また大型のディスカウントショップやドラッグストアでは、日本のお土産がなんでも見つけられるため、都市部のこのようなお店には多くの外国人観光客が訪れます。
アニメグッズ・漫画専門店、ゲーム専門店
アニメに興味のある人は勿論ですが、お子さんから「コスプレ衣装を買ってきて」「漫画を買ってきて」と頼まれた多くの方が熱心に漫画やコスプレ衣装などを探している光景をよく見かけます。
日本の味や雰囲気を楽しめる場所
多くの外国人観光客が「日本と言えば寿司」とお寿司屋さんに足を運んでいますが、最近では寿司以外の日本の味や雰囲気を求める人が増えてきています。
居酒屋や食堂などの小さな飲食店
ミシュランガイドに載っているような有名なお店だけでなく、最近では日本の日常を知ることができる居酒屋や小さな食堂などが人気を集めています。観光地化されている場所だけでなく、現地の生活を知りたい、と思う観光客が増えてきているようです。
フランス人観光客に積極的に話しかけてみよう
もし街中でフランス語が聞こえてきたら、積極的に声をかけてみましょう。道がわからなくて困っているようであれば道案内を、お気に入りの飲食店をお勧めしたり、「今フランス語を勉強中なので話しかけてみまた」というだけでも大丈夫。
異国の地で、自分の国の言葉を勉強している人に出会えたらきっと嬉しいはず。あなたのフランス語で相手を幸せな気持ちにすることができれば、きっとフランス語学習のモチベーションも上がりますよ。
執筆:Daisuke