フランス語翻訳が難しいといわれる理由《人称代名詞編》

2020.11.10
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フランス語翻訳人称代名詞 ちはるフランス語には人称代名詞、指示代名詞、所有代名詞、関係代名詞など様々な代名詞があります。中でも翻訳が難しいと言われる、人称代名詞が入ったフランス文の訳し方のコツをお伝えします。

 

1.主語を省略するかしないか判断が必要

フランス語と日本語の決定的な違いのひとつに主語を省略するかしないかという問題があります。

例えば「Je suis  allé au restaurant près de chez moi avec mes amis. 」という文を、「僕は昨日、僕の友人たちと僕の家の近くにあるレストランに行った」と訳したら不自然ですよね。日本語では「昨日、友達と近所のレストランに行ったんだ」くらいで十分です。

このようにフランス語では常に「誰が」「誰の」と言いますが、日本語の場合いちいち言ってしまうと会話が不自然になってしまいます。会話だけでなく文章も同様ですので、「人称は出来るだけ省く」ことを意識して翻訳してみてください。

 

2.日本語の一人称は種類が多い

フランス語翻訳人称代名詞2フランス語の一人称単数の人称代名詞の主語は「je」のみですが、日本語には「私」「僕」「俺」「わし」「拙者」など、たくさんの言い方があります。翻訳には場面や登場人物にぴったりの一人称を選ばなければなりません

下記に拙訳の例を挙げましたので参考にしてみてください。「星の王子さま」( Le petit prince ) からの引用で、王様の星に辿り着いた王子さまが王様の前であくびをしてしまう場面です。

余談ですが、フランス語の文章には「誰々が言いました」に当たる表現を会話の途中で、( virgule ) で区切って入れるというルールがあります。下記の文では分かりやすいように、その部分に下線を引いています。

-Il est contraire a l’étiquette de bâiller en presence d’un roi, lui dit le monarque. Je te l’interdis.

Je ne peux pas m’en empêcher, répondit le petit prince tout confus. J’ai fais un long voyage et je n’ai pas dormi…

-Alors, lui dit le roi, je t’ordonne de bâiller. J n’ai vu personne bâiller depuis des années.(以下略)

先に拙訳を載せます。

「王の眼前であくびをするとは、礼儀がなっとらん。あくびを禁ず。」王様は言いました。」

「無理だよ。は長い旅をしてきて寝てないんだ…」王子さまはとっても困って言いました。」

「では、あくびを命ず。わしはもう何年も人があくびをするところを見ておらん。(以下略)」

 

まとめ

人称代名詞に焦点を当てて訳し方のコツをご紹介しました。日本語とフランス語の違いを知るだけでも訳し方の幅が広がると思います。みなさまも自分なりの工夫をして翻訳を楽しんでみてください。

執筆者 ちはる

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