今回は、挨拶代わりによく尋ねられる言葉、“ Quoi de neuf ? ”(何か変わったことはありますか)の活用法についてご紹介します。
“ Quoi de neuf ? ” と言われても「特に何もないしなぁ・・・。」とか、「まだそんなにフランス語が話せないからなぁ・・・。」と困ってしまうかもしれませんよね?でも、少しの工夫で話を広げることができるのです!では、どのように受け答えをしたらいいのでしょうか?
Quoi de neuf ? を使って会話力を伸ばそう!
” Quoi de neuf ? “ と尋ねられたら、ついつい、” Rien de spécial. “ (特別なことは何も)という便利な言葉を使って逃げていませんか?それはフランス語学習者にとっては非常にもったいないですよ。
” Quoi de neuf ? “ を上手に活用して会話力を伸ばしましょう!べつに高度なフランス語を駆使したり、ドラマチックな話題を提供する必要はありません。日々の生活はそんなに冒険に満ちてはいませんから、あなたの日常にある小さな出来事から話してみましょう。
フランス語で文章を書く力も身に付く
私がフランス語を教えている初級の学習者で毎回、上手に作文を作ってこられる方がいます。” Quoi de neuf ? “の答えにふさわしい3つの文です。許可をいただいたので、ある日の作文をご紹介します。
Il pleut aujourd’hui. 今日は雨です
J’ai perdu mon parapluie à l’université. 大学で傘をなくしてしまいました
J’ai donc acheté un parapluie à la supérette. それで、コンビニで傘を買いました
いかがですか?とても簡潔ですが、天候の表現や複合過去、所有形容詞、場所を表す表現、副詞 donc、新しい単語など、学習したフランス語が上手に盛り込まれています。日常生活の中の小さな出来事ですが、最初はこれぐらいで構いません。
もちろん、これくらい簡潔な文章でも作文を準備するとなれば、特に初級レベルだとかなりの苦労を要するかもしれません。しかしコツコツと積み重ねれば、文章を書く力が確実に身についていくことでしょう。
最後に
私もかつて、” Quoi de neuf ? “ には頭を悩ませていた学習者の一人です。しかし、Rien de spécial… と答えるのではなく、ほんの少し表現の工夫をしてみましょう。習ったことの復習を兼ねて、もしくは少し背伸びをして表現力を伸ばしていくこともフランス語習得には大切ですね。
執筆 Akiyo