フランス(パリ)の冬はとても寒いです。その気温たるや毎日最高気温0度、最低気温-6度~-11度と北海道並みです。もちろん雪も降ります。今回はそんな極寒のフランスから、路面凍結と恐怖のミラーバーンを乗り切る方法についてお話しします。
路面凍結とミラーバーンを乗り切るコツ
最初はこの肌を突き刺すような寒さに耐えきれず、ホームステイ先にこもりっきりでした。とはいえ今は寒さにもすっかり慣れ、アクティブに出掛けています!
これほどの寒さですから、フランスでは毎晩のように路面が凍結します。圧雪された雪が凍ったり、周囲の湿度で路面だけが凍るなど、原因は様々です。
ミラーバーンとは?
さて、洋の東西を問わずドライバーにとって恐ろしい路面凍結ですが、中でも一番事故が発生しやすいのは、「ミラーバーン」です!アイスバーンとも言いますね。クルマの熱などで溶けた氷がタイヤでツルツルに磨かれた結果、スケートリンクのような状態になってしまった凍結路面のことです。
ミラーバーンはなぜ起こる?
ミラーバーンは交差点の前後で多く発生しています。信号待ちの間に車両下面の熱で雪面がわずかに溶け、発進・停止のたびにわずかな滑走で路面が磨かれるといった条件が揃っているからです。
ミラーバーンの対処法は?
ミラーバーンの道路に対しては、融雪剤の効果やスタッドレスタイヤのグリップ力は著しく低下してしまいます。ミラーバーンを無事に乗り切る手は、ただひとつ。スピードをとことん落とすことしかありません!
スタッドレスタイヤは不要?!
私がフランスで驚いたのは、よっぽど雪が降る山奥に住んでいる人以外は、スタッドレスタイヤをはかないということです。「雪なんか年に数回しか降らないから、その時だけゆっくり走ればいい。」と言う考え方です。ワイルドですね。ここにも合理的なフランス人の性が伺えます。
最後に
運転がうまいフランス人でも、凍結路面を攻略することは難しいようで・・・雪が降ると事故が多発します。日本でも近年、ミラーバーンによる事故が増えていますよね。氷上性能が良いタイヤなども出ていますが、くれぐれもスピードを落とし十分気をつけてくださいね。
執筆 Miki