お料理をおいしくするために欠かせない調味料やスパイス。フランスでは一体どのようなものが使われているのでしょうか?調味料やスパイスは、料理になくてはならない名脇役。今回は、フランス家庭の台所で愛用されている調味料&スパイスを紹介します!
フランス家庭で欠かせない調味料とは?
オイル、塩、こしょうは、日本とフランス共通で使用されている調味料です。そして、日本でお醤油とお味噌が欠かせないのと同じように、フランス家庭ではマスタードとピクルスが常備されています。では、どのように料理に使われているか紹介しましょう。
味に深みを出すマスタード
フランス人は、サラダが大好き!ドレッシングもマスタードを使って、ささっと作ってしまいます。マスタードは、辛さというよりも味に深みを出す優れものです。
作り方は、サラダボウルに大さじ1のマスタード、お塩、ビネガー大さじ1、サラダオイル大さじ2を入れ、ふんわりするまでスプーンでかき混ぜて出来上がり!
またソーセージやステーキ、鶏肉のローストなど肉料理にもマスタードをつけて頂きます。肉料理に生クリームを加えたマスタードソースをかけたり、トマトのキッシュには生地の底にマスタードを塗り、風味出しとしてもおすすめです。
お店のマスタードコーナーには、マイルド、辛口、粒マスタードなど種類豊富に揃っており、選ぶ楽しさもあります。
ピクルスの酸味がアクセントに
フランスのピクルスは酸味のきいたものが主流で、ミニサイズキュウリのピクルスが一番愛用されています。生ハムの種類が豊富なフランスでは、このピクルスが欠かせません。そのまま食べると塩気が強く感じる生ハムに、酸っぱいピクルスを合わせることでマイルドな味わいに。いくらでもお腹に入ってしまいます。
フランス定番のサンドイッチにもピクルスを使います。バゲットにバター、ハム、チーズ、ピクルス、というのがサンドイッチの基本です。ピクルスがないと何か物足りない…と感じるほど、味の引き締め役。スーパーでは、マスタードやマヨネーズのコーナーで見つけることができます。
フランス家庭で愛用されるプロヴァンス風ハーブ
フランス料理といっても、各地方の気候によって味付けも変わってきます。北の寒い地方ではバターや生クリーム系、南の温暖な地方ではオリーブオイルなどをよく使います。さらに、スパイスも味付けには欠かせません。
フランスの家庭で愛用されているスパイスといえばプロヴァンス風ハーブです。いくつものハーブを混ぜたもので、 “ Herbes de Provence ” ( エルブ・ド・プロヴァンス ) と呼ばれています。
配合されているハーブは?
メーカーによって配合されているハーブの種類は異なりますが、以下5種の中から4種のハーブが使われているこが多いです。
・ローズマリー
・オレガノ
・タイム
・セイボリー
・バジリコ
プロヴァンス風ハーブが合う料理は?
肉料理に合うプロヴァンス風ハーブ。赤身肉を焼くときに振りかけたり、マリネ液に加えたりするのが人気です。ピザ、グリルポテト、パン、トマトベースの風味付けにも大活躍です。ハーブの爽やかな香りが、料理のおいしさを引き立ててくれます。
料理がワンランクアップする高品質スパイス
フランス料理では、辛口のテイストはあまり登場しません。しかし、バスク地方の名産品で ” Piment d’Espelette “ ( ピーマンデスペレット ) という唐辛子のスパイスは、料理人の間で人気があります。 日本ではエスプレットと呼ばれているようです。
見た目は真っ赤な唐辛子の粉なのですが、実はそれほど辛くありません。鶏肉とピーマンのトマト煮込みなど、バスク料理には欠かせないスパイスです。フォアグラ、ショコラなどにも使われ、良い香りが料理やお菓子の風味を引き立ててくれます。
AOC認定の高品質スパイス
ピーマンデスペレットは、品質保証のAOCの認定を受けている高クオリティのスパイスです。他のスパイスに比べると価格も高く、小瓶50gで7€~10€ ですが、お料理をワンランクアップさせてくれるのでおすすめの調味料だと思います。
まとめ
フランス人は、料理やお菓子のうまみをアップさせるためにいろいろな調味料やスパイス使うのが好きなようです。日本でメジャーなシナモンも、フランスのデザートに使われる定番となっています。スパイスは保存もききやすく、使い道もさまざま。手軽にフランスの味を楽しみたい方は試してみてくださいね。
執筆 YUKO