19日(火)、フランス世論研究所(Institut d’études opinion et marketing en France et à l’international/IFOP)と寄付連帯協会(l’association Dons solidaires)が行った調査結果で、フランス人の少なくともおよそ300万人が、経済的な事情によって衛生的な生活が送れていない、ということが明らかになりました。
生活必需品の衛生用品を買うことができない
今回の調査で、普段あまり焦点があてられることのない、経済的に困窮しているおよそ1000万人の衛生状態が明らかになりました。
経済的に困窮している家庭では、生活必需品である石鹸、オムツ、生理用ナプキン、歯磨き粉などを買う余裕がなく、およそ300万人が非常に不衛生な環境下で生活していることが判明しました。
300万人がオムツを定期的に交換できない
およそ300万人の人々が、オムツを購入することが出来ず、定期的に交換することができずにいます。
150万人が生理用ナプキンを交換できない
およそ150万人の女性が、生理用ナプキンを定期的に交換することが出来ず、同じものを使いまわすなど不衛生な環境下にいます。
330万人が石鹸やシャンプーを買うことができない
石鹸やシャンプーを購入することが出来ないため、およそ330万人の人々は水だけで手や体を洗っています。
500万人が洗濯物を手であらっている
洗濯機を購入する余裕がなく、またコインランドリーを使用することもできないおよそ500万人が洗濯物を手で洗っています。また、その多くはお湯ではなく、真冬であっても冷水で洗濯しています。
洗濯用洗剤を買うゆとりがないため、通常の石鹸、もしくはシャンプーやボディーソープなどを用いて洗濯していることも明らかになりました。
330万人が十分にトイレットペーパーを使うことができない
およそ330万人が十分な量のトイレットペーパーを購入する余裕がなく、トイレットペーパーの使用量を制限しています。
300万人が十分に歯磨きを使用できない
歯磨きを定期的に購入することができないため、およそ300万人が歯磨き粉の使用量を制限しています。
200万人が衛生的な生活は送れていないと認める
およそ200万人の人々が、自身が衛生的な生活を送れていないと実感していて、不快であると述べています。
また、そのうちの3/4にあたる150万人が、自らの容貌のために就職の面接を少なくとも一度はキャンセルしたと述べ、貧困が原因で就職することができない、悪循環に陥っている状況が明らかになりました。
全ての人々が衛生的な生活を送ることができるような世の中にするために、私たちには一体何ができるでしょうか。
執筆:Daisuke