フランスでは、「結婚」を選ぶカップルの数が年々減少傾向にありますが、現在でも7割のカップルが「結婚」を選んでいることがわかりました。ただし、この結果は住んでいる地域によって大きく異なり、フランス西部ではPACS(Pacte Civil de Solidarité 民事連帯契約)を、東部では結婚を選ぶ割合が高いことが統計により明らかになりました。
国家統計経済研究所(l’Institut national de la statistique et des études économiques、通称Insee)が発表した2017年の統計によると、PACSはフランス西部のオットゥ=ガロンヌ(Haute-Garonne)とイル=エ=ヴィレンヌ(Ille-et-Vilaine)でその割合が最も高く、同居しているカップルの10%がPACSを選択しています。次いでロワール=アトランティック(Loire-Atlantique)が9%となっています。
比較的若い世代の多いパリでは9%がPACSを選んでいて、これはクレルモン=フェラン(Clermont-Ferrand)、レンヌ(Rennes)、ナント(Nantes)、トゥールーズ(Toulouse)、ボルドー(Bordeaux)、リール(Lille)そしてリヨン(Lyon)などの学生が多い都市でも同じ傾向で、10%以上のカップルがPACSを選択しています。
一方、海外県のマルティニーク(Martinique)、グワドループ(Guadeloupe)そしてレユニオン(la Réunion)では、2~3%と最も低く、PACSが浸透していない結果となりました。
執筆:Daisuke