私がカナダのケベック市に1ヶ月滞在していたとき、人生で最も寒い経験をしました。その寒さたるやマイナス20度〜30度という世界で、一生忘れることのできない体験となりました。同時に慣れないケベックのフランス語に取り組んでいたことを懐かしく思い出します。
今回は、その時に触れたケベック式フランス語に戸惑ったときの体験と、フランスで話されているフランス語との違いや表現法についてご紹介します。
フランスで話されているフランス語と「ケベコワフレンチ」の違い
「ケベコワフレンチ」とはカナダのケベックで使われるフランス語ですが、フランスで使うフランス語とは相当違います。発音が大きく異なりますし、使用する単語や表現もあれこれと違いを感じました。最初に戸惑ったのは食事に関する言葉です。
例えばフランスでは・・・
朝食 le petit déjeuner 昼食 le déjeuner 夕食 le dîner ですよね。ところが、ケベックに行ったら petit dejeuner という言葉がなかったんです!もちろんケベックでは朝食を食べないということではありません。
実はケベックでは・・・
朝食 déjeuner、昼食 dîner と一つずつずれて、夕食を souper というのです。(ちなみに souper はフランスでは夜食という意味です)
déjeuner や dîner と言われるたびに混乱していましたが、帰る頃にはすっかり慣れて夕食をsouperと自然に言うようになっていました。しかしこれはケベックだけではなく、フランスのお隣ベルギーでもケベック式なのだそうです。
最後に
今回はカナダのケベックで触れた変わったフランス語についてご紹介しました。読者の皆さんの中にはフランス語圏在住の方もいらっしゃると思います。それぞれの国にお住まいの皆さんの土地でも、フランス語の使い方に違いがあったりするのではないでしょうか。
執筆 Akiyo