前回はパリジェンヌの定番靴バレエシューズのお話をしました。
今回はチープなポーチもエレガントなクラッチバッグに変えてしまう、パリジェンヌのおしゃれなアイデアをお伝えします。
パリで出会う魅力的なポーチ
パリにも人気のファストファッションブランドがいくつかあります。中でもザラ(ZARA)は日本と同様、毎シーズン注目されていますが、フランス発のプロモッド(Promod)やパンキー(Pimkie)もパリジェンヌの御用達ブランドです。どちらも比較的若い層をターゲットにしたブランドで、旬なアイテムが低価格で手に入るのが魅力といえます。
そんな低価格ブランドで手に入れることができるのが、化粧ポーチにするにはちょっと大きめな「ポーチ」。素材感やデザインに惹かれるものが多く、たとえば、オリエンタルな柄のジャガード素材が使用されていたり、ファスナー部分にタッセルが付いていたり・・・。また部分的にネオンカラーが使われるなど、日本ではあまり見かけないものがあり、つい私も手に取ってしまいます。
大きめポーチは夜のおでかけに
サイズが大きめでもポーチならコスメ用にするのが一般的な気がしますが、パリジェンヌはなんとこれを、食事をしながら会話を楽しむ夜のパーティ ” ソワレ(soirée) ” のバッグにしてしまいます。中に入れるものは、口紅・コンパクトミラー・クレジットカード・スマートフォンなどでしょうか。どんな使い方をしてるのかしら?何だかポーチの中身を見てみたい気持ちになりますね。
色や柄の美しいものなら、彼女たちが好むブラックドレスにも映えるに違いありません。足元は普段はあまり履かないヒール靴を合わせて…。
私たちには ” ポーチはカバンの中に入れて使うもの ” という既成概念があるのかもしれませんね。日本人ならエレガントな装いには、小ぶりのレザーバッグやクラッチバッグを合わせるのではないでしょうか。またお財布を入れるには、ある程度の大きさが必要ですし、きちんと感を重要視するのではないかと思います。
しかし、夜のおでかけといってもさまざまです。カジュアルに楽しめる場所に行くのなら、シックなワンピースに遊び心のある大きめポーチを合わせて、パリジェンヌのようなソワレスタイルを演出してみてはいかがでしょうか。
旅先では便利なおしゃれアイテムに
大きめポーチを持っているけれど使い道がないという場合は、旅行に持っていくのがおすすめです。行きは旅の手帳やボールペン、地図などを入れておき、現地ではクラッチバッグに変身させます。旅先がパリであれば、ホテルから近いカフェに出かけるときに便利ですし、アパルトマンを借りたときなら近所のスーパーマーケットや、パン屋で買い物をするときにもご近所バッグとして使えます。荷物が増えそうなときは、中にエコバッグを忍ばせておくと良いでしょう。使いこなせなかった大きめポーチも旅先では、おしゃれで役立つアイテムになるはずですよ。
またポーチの片側に持ち手が付いたものが便利です。腕にかけて使うことができるため手が疲れませんし、誤って手から落としてしまう心配もありません。
着こなしにパリのエッセンスを
大きめポーチをいくつか揃えておけば、シーンによって使い分けることができます。シンプルな無地よりもきれいな色や柄物をチョイスしておけば、着こなしのアクセントとしても使えます。ぜひ夜のおでかけにも、ちょっぴりパリのエッセンスを添えてみてくださいね。
次回は、パリジェンヌスタイルに欠かせないスキニーパンツについてお話させていただきます。
執筆 KUMICO