今日はトゥーロンToulonの町をご紹介。
【アクセス】パリから飛行機で1時間。イエールからはバスで最短30分、電車で20分。
トゥーロンの観光スポット
軍港として知られるトゥーロンは第二次大戦で町のほとんどが破壊されました。写真はモン・ファロン(ファロン山)からの絶景ですが、60~70年代に多くの高層アパルトマンが建てられたためなんだか殺伐とした雰囲気。フランス人の町の景観に対する印象はあまり良くありません。
しかし近年現代的なシンプル・スマートなオフィスが出来たり、かろうじて残った歴史的建築物をこまめに修復したりと都市計画は怠っていません。なんと言ってもトゥーロンはヴァール県の県庁所在地であり、プロヴァンス・ダジュールで一番大きな街。
そう、町ではなく「街」と呼ぶにふさわしい人口16万人のトゥーロンは田舎町には無い活気にあふれ、毎日中心部で開かれるマルシェは大いに見ごたえありです。専門店がひしめくマイヨールMayolで必要なものはすべて揃うし、人ごみに酔ったら港へGo!潮風を感じながらカフェで一休みすれば一気に充電完了です。
トゥーロン港を指差しそびえるブロンズ像はその名もキュヴェールヴィルCuverville。「海路の守り神」だそうですが、意味は…Cu=お尻、Vers=~の方向に、Ville=町…これでいいのか、トゥーロンよ!?
ひしめく停泊船の多さからは予想に反して、海水はなかなかの透明感です。魚がたくさんいました!トゥーロン港を一周する観光フェリーは8ユーロです。フェリーの2階部分では、操縦士がガイドも担当してくれます。
ミリタリーやメカ好きな人ならきっとまずまず満足できるであろうこのトゥーロン港フェリー周遊。トゥーロンの軍港が誇る軍艦やら、空母やらのレーダー等に代表される最新設備云々を切々とガイドのおじさんが語ってくれます。フェリーを見渡すとなぜか男子のみが真剣な面持ちで(中には立ち上がって!)説明を聞いていました。
街の地理的な作りから…つまり長い、”Tout long”が短縮されて”Toulon”になったとか。へぇ~~~~~~。
上/フランス唯一の空母シャルル・ド・ゴールCharles de Gaulleは40機の飛行機を収容できます。
下/コルシカ島行きのフェリーも出ています。
じゃあ、ちょっと行ってこうようか…なんて気持ちになりますがなんと所要8時間!!ふらっとは行けない距離ですね。
街を一通り肌で感じたら、今度は上から眺める楽しみも。584mを誇るモン・ファロンMt.Faron(ファロン山)の頂上へはロープウェイが出ています(ロープウェイは11月末から2月始めまではお休みなので要注意)。頂上のほとんどは軍所有地ですが、軍事博物館は必見。なぜかネコ科の多い動物園は時間が空いたらどうぞ(笑)。
夏季なら砂浜の広がるムリヨンMourillonのビーチはハズしてはならない重要観光スポット。地中海を見て、聞いて、香りで感じることができるでしょう!
執筆 Ayako