中国がエアバス300機発注 仏中首脳会談で

2019.03.26
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25日(月)、エマニュエル・マクロン(Emanuel Macron)大統領と欧州各国を訪れている中国の習近平(Xi Jinping)国家主席がパリで会談し、中国が、フランス南部のトゥールーズ(Toulouse)に主な製造拠点を持つ欧州の大手航空機製造メーカー、エアバス(Airbus)社製の旅客機300機を発注することで合意した、と大統領府が発表しました。

 

エアバス

エアバスは、アメリカの航空機メーカーであるボーイング(Boeing)社やマクドネル・ダグラス(McDonnell Douglas)社、ロッキード(Lockheed)社に対抗するため、1970年12月に、フランスのアエロスパシアル(Aérospatiale)社と西ドイツのダイムラークライスラー・エアロスペース(DaimlerChrysler Aerospace/DASA)社が共同で出資して設立された、ヨーロッパの大手航空機メーカーです。

現在はイギリスのBAEシステムズ(BAE Systems)社とスペインのコンストルクシオネス・アエロナウティカス S.A.(Construcciones Aeronáuticas S.A./CASA)が加わった4カ国体制で、ボーイング社と市場を二分する巨大航空機メーカーに発展しています。

 

中国による大口発注

大統領府の発表によると、エアバス社と中国航空機材集団公社(China Aviation Supplies Holding Company/CASC)は、25日、マクロン大統領と習国家主席立会いのもと、合計300機に上る大口の発注の契約に同意しました。

発注の内訳

近・中距離向けでナローボディ(通路が一つしかないもの)のA320型機が290機、中型でワイドボディ(通路が二つあるもの)のA350型機が10機の合計300機で、購入の総額は現時点では明らかにされていませんが、300億ユーロ(およそ3兆7450億円/1ユーロ:124円計算)に上るとみられていて、巨額の商談によってフランスとの連携を強化したい習国家主席の思惑が見て取れます。

両首脳が声明を発表

会談後の記者会見でマクロン大統領は、「エアバス社との大規模な契約は、重要な一歩であり、両国の関係の強さをしっかりと示すものだ」と述べました。また、習国家主席は「中国は一貫して欧州の統合を支持している。」と述べました。

これは、今回の習国家主席のヨーロッパ訪問中に、中国が進める超巨大経済圏構想「一帯一路」にイタリアと覚書を交わしたことで「欧州主要国の分断」を画策している、との懸念を払しょくするための発言とみられています。

イタリアは、G7(フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの先進7カ国)の中で初めて、一帯一路プロジェクトへの支持を表明しています。

 

中国とのその他の契約

今回の習国家主席のフランス訪問では、フランス電力(Électricité de France/EDF)と中国国家エネルギー投資グループ(China Energy Investment Corporation/CEIC)が、中国での10億ユーロ(およそ1240億円)に上る洋上風力発電開発プロジェクトの契約を交わすなど、フランスと中国の間で数多くの巨額の契約が結ばれています。

ヨーロッパの中で次第に存在感を増す中国。今回のエアバス社への大型発注がフランス経済にも大きな影響を与えそうです。

執筆:Daisuke

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