ポーランド産牛肉 病気の牛の肉およそ800kgがフランス国内に流通か

2019.02.05
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1日(金)、ポーランドの食肉処理施設が病気の牛を違法に屠殺して食肉処理していた、腐った牛肉を流通させていた疑惑が発覚しました。2.7トンがヨーロッパ各地に輸出されていて、ディディエ・ギヨーム(Didier Guillaume)農務大臣(le ministre de l’Agriculture)によると、その内およそ795キログラムがフランスの9つの業者に卸され既に国内に流通しているということです。
(画像はイメージ)

 

2.7トンがEU加盟国に流通

欧州連合(EU/European Union)の政策執行機関である欧州委員会(EC/uropean Commission)の発表によると、ポーランドの食肉処理施設で処理された病気の牛の肉、腐敗した牛肉およそ2.7トンが、フィンランド、ハンガリー、チェコ、ラトビア、エストニア、リトアニア、ルーマニア、スウェーデン、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガル、スロバキアの13のEU加盟国に輸出され、各国で回収・廃棄が進んでいるということです。

フランスはその内795キログラム

ヨーロッパに輸出された2.7トンのこれらの牛肉の内、フランスは795キログラムを輸入。およそ500キログラムは既に回収され廃棄されていますが、145キログラムが既に消費者に販売されていて、今も行方がわかっていません。また、残りの肉の行方も現在調査中です。

イル=ド=フランス、ロワレ、イル=エ=ヴィレーヌに流通か

農務省によると、行方の分かっていない145キログラムの牛肉は、主にパリを含むイル=ド=フランス(Île-de-France)地域圏、フランス中部のロワレ(Le Loiret )県、北西部のイル=エ=ヴィレーヌ(Ille-et-Vilaine)県の、主にフランス北中部で流通したとみられています。

およそ2.4トンの他の肉に混ぜられ、数十件のレストランへ販売された可能性があり、このポーランド産牛肉が混じった肉を判別するのは非常に困難になるとみられています。

 

牛肉輸出大国のポーランド

ポーランドは年間およそ56万トンの牛肉を生産し、その85パーセントをヨーロッパ各地に輸出していて、ヨーロッパの主要な牛肉輸出国の一つです。

ポーランドのジャーナリストによって発覚

今回の事件は、ポーランドのテレビチャンネル、TVN24のジャーナリストが、ポーランド北部のカリノボ(Kalinowo)村の食肉処理施設で3週間過ごし、一目で病気とわかる牛をトラックにぎっしりと詰め込んでいる様子や、死体が積み上げられている様子、市場に出すには不衛生な肉などの写真を公表したことで明らかになりました。

ポーランドの農務省もこれらの「詐欺行為」を認める

ポーランドのヤン=クシシュトフ・アルダノフスキ(Jan Krzysztof Ardanowski)農業・農村開発大臣は、この行為を「詐欺」と認めたうえで、今回の事件は「単独の事件」と述べ、「ある場所では獣医や許可なしに病気の牛を屠殺していることがあった」と、一部の業者だけの行為であることを強調しました。

また、今回の牛肉を食べたとしても健康上のリスクはない、と発表しています。

 

フランスの専門家は危険性を指摘

一方で、フランスのアラン・デュカルドネ(Alain Ducardonnet)医師は、テレビ局の取材に対し、今回の牛肉を食べた場合に、バクテリアに感染して敗血症を引き起こしたり、深刻な胃腸の疾患、それに伴う劇症型の感染症、アレルギー反応やショック反応を起こす恐れがある、と指摘しています。

日本でも、度々産地偽装や中身を偽装するなどの事件が報じられますが、今回の事件によって食の安全への信頼が揺らぐことは免れません。

執筆:Daisuke

 

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