突然ですが、みなさんは猫派ですか?犬派ですか? わたしは断然猫派なので、今回はフランス訪問時の猫にまつわる話をいたします。
滞在先の猫と仲良く
2015年の6月にフランスを訪れたとき、短期間ではありましたが4つのフランス人家庭に滞在しました。ノルマンディではハーブ農家。ボルドーではフィトテラピーのドクターのお宅。パリでは友人の家。そして最近なにかと話題の「民泊」も、1日利用しました。
ノルマンディとボルドーのお宅では猫を飼っており、どちらもお庭を有した広いお家で猫たちも幸せそうでした。
「猫は場所の変化や慣れない人間が苦手」とよく聞きます。たしかにわたしの訪問当初は、異国の地からやってきた平たい顔の珍しい生き物の様子を、彼らはうかがっているように見えました。
しかし徐々に距離も縮まり、1週間滞在したハーブ農家の猫は、最終日はまるで別れを告げるかのように走り寄ってきてくれました。
鋭い“人間観察力”
動物の人間観察力は相当なものだとつくづく思います。「この人間は動物が好きか嫌いか?」を見分けているように感じるのです。
そういえば、日本で動物好きなフランス人の友人と牧場に行ったとき、イライラして地団駄を踏んでいた妊娠中のヤギが、彼女が近づいたとたんにすり寄って、落ち着きを取り戻すのを見たことがあります。動物好きの醸し出す空気感は、万国共通のようです。
教科書の内容をライブで体験!
逆に本当はどれも同じはずなのに、国によって違うのは動物の鳴き声の表し方。
フランスでTGVに乗ったとき、聞こえてくる会話からおそらくイギリス人と思われるご家族が近くに乗っていました。2人の女の子が、鳴き声が出る猫のぬいぐるみで遊んでいました。
わたしにはそのぬいぐるみの鳴き声が「ニャーニャー」と聞こえるけれど、その女の子たちは「ミャオ、ミャオ」と言っていました。教科書で学んだ内容をライブで体験した瞬間でした!
マナーは万国共通です
そして徐々にヒートアップする女の子たちの「ミャオ、ミャオ」。「少し静かにしてもらえますか」と近くにいた年配の方が声をかけたのはそれからほどなくした頃。公共の場でのマナーはやはり、万国共通であります。
執筆 Makinne