モナコは世界で2番目に小さい国家であり、国連に登録している国の中では一番小さいことをご存知でしたか?カジノやF1が開催され、ひときわ華やかなイメージで世界中の人を魅了してやみません。また、モナコは個人に税金がかからないことから、セレブや富豪たちが住んでいることでも有名です。
そんなモナコに「日本庭園」があるのをご存知でしょうか?「海外にある日本庭園なんて小規模なんでしょ?」と思われるかもしれませんが、この日本庭園は本格的です!しかも、無料で楽しむことができるので人気となっています。
今回は、モナコに日本庭園が造られるまでの歴史や見どころについてご紹介していきます。
1.モナコに日本庭園が造られた理由
モナコに日本庭園(JARDIN JAPONAIS DE MONACO)が造られたのはなぜなのでしょうか?実は、モナコのグレース公妃が日本文化に強い関心があり、「モナコに日本庭園を造園したい。」と希望されたからということです。しかしその後、グレース公妃は希望を叶えることなく自動車事故で亡くなってしまいます。
そこでレーニエ3世公はグレース公妃の意志を継ぎ、日本庭園の造営に着手し始めます。設計は「国際花と緑の博覧会」の庭園コンテスト部門で名誉賞を受賞した別府保男氏が担当しました。庭園は山、丘、
2.日本庭園がある場所や広さは?
モナコの日本庭園は、モナコ市ラルヴォット区グレース公妃通りの市営公園に位置しています。隣りには、グリマルディフォーラムコンベンションセンターがあり、日本とモナコが同調した景観が素晴らしいです。
茶室、石庭、滝がある「池泉廻遊式の庭園」で、全体の面積は0.7ヘクタール(約2300坪)ほどあります。
3.モナコの日本庭園の見どころを解説!
庭園の歴史的な背景を踏まえたところで早速、見どころ紹介をしていきます。
庭園の入り口です、立派な門構えです。モナコで日本庭園を訪れるとはなんとも不思議な気持ちです。
石碑がありました、読解にチャレンジしてみてください。この庭園が造られるまでの歴史が書かれています。
日本庭園の見取り図です。なんと、コートダジュールの海岸真横に位置しています。潮の香りがただよう日本庭園なんて唯一無二かもしれません!
中に入るとそこはまさに日本のようですが、高層マンションと南仏ならではの山肌は隠せません。庭の手入れが行き届いていました。庭師は日本人でしょうか?
日本庭園ということで、池にはもちろん錦鯉が泳いでいました。
モナコの景色と日本庭園のコントラストが不思議であり、美しくもありですね。
こちらの風景も絵になります。奥へ奥へと進んでメインの建物に向かいます。
建物の内部です。建造に携わった職人や企業の名前が書いてあります。
こちらの外観を撮り忘れてしまいましたが、中には雛人形の展示がありました。日本から遠く離れたモナコにこれほど素晴らしい日本庭園があるなんて嬉しい発見と驚きでした。
モナコの日本庭園、詳しくはこちらからどうぞ!
まとめ
モナコの日本庭園は日本文化が世界中の人に愛されていると感じられる場所でした。意外と穴場スポットですので、ぜひ訪れてみてくださいね。モナコにいながら和の空間と厳粛な雰囲気を味わえますよ。
執筆 Miki