フランス酷暑、エッフェル塔・ルーブル営業時間短縮やイベント中止

2026.06.26

2036年6月26日(金)、昨日のパリの最高気温は42℃に到達。真夜中の気温も30℃を超えるという酷暑に見舞われています。観光地ではエッフェル塔やルーブル美術館が午後の入場を停止しており、エアコンのない商店や一部のレストランは臨時休業しています。またパリの大規模イベント「プライド・パレード」(Marche de fierté)や「ソリデイズ」(Solidays:野外コンサート)も延期や中止を余儀なくされています。

また、高熱による電気系統のトラブルが相次ぎ、ユーロスターやTGVの大幅遅延、さらに地域により停電も起きるなど、各方面で社会生活に影響がでていると地元メディアが報道しています。

 

猛暑で休業・エッフェル塔、ルーブル美術館は時短

エッフェル塔は、昨日25日(木)から27日(土)の3日間、入場は12時15分まで、16時までの営業となっています。午後の予約に関してはすべて自動的にキャンセルされ、返金されます。

ルーブル美術館も同じく27日まで、最終入場を14時までとし、16時閉館になっています。14時以降の予約はキャンセル返金となり、対象者には同館よりメッセージが送られます。

昼間に街を歩くと、「猛暑のため臨時休業」の貼り紙のある店をちらほら見かけます。筆者も暑いからと左岸の有名なアイスクリーム店に行ってみましたが、臨時休業でした。ちなみに、クーラーが効かないのか、ほかにも閉店しているアイスクリーム屋がありました。

飲食店はどこもいつもより空いていて、中華料理店の店主に聞くと猛暑になってからランチのお客さんも減っているとか。テレワークを奨励しているため、その影響が出ているようです。

唯一混んでいるのはマクドナルド、クーラーがキンキンに効いているせいか、学校が休校なのか、子供連れで長居している人も多数いました。

モンサンミッシェル、今日から平常通りも、ナベットにはエアコンなし

フランス北西部に位置するにも関わらず、世界遺産モンサンミッシェルでは、駐車場と島を結ぶナベット(navette:シャトルバス)にはエアコンがないため、本数を増便することで、バス停での待ち時間を減らすための対策をとっていましたが、25日(水)~26日(木)の間、猛暑のため修道院は午後の入場を中止しました。

モンサンミシェルを含むブルターニュ地方は、本日から気温が下がり、平常通りに戻っています。

 

TGVやユーロスター、電気系統の故障や老朽化で停止、大幅遅延

今週、連日の酷暑で毎日のように列車の大幅な遅延や故障が相次いでいます。24日にはパリ発アムステルダム行のユーロスターが途中停車し、乗客は社内に8時間閉じ込められました。高速列車TGVでも、各地で数時間の遅延が発生しています。

昨日まで高温警報が赤の最高レベルだった西フランスでは、ローカル線が朝10時から18時まですべてキャンセルなるといった措置がとられ、利用者に大きな影響が及んでいます。

 

各地で停電、猛暑でなぜ停電する?

23日、ブルターニュ地方のカンペール(Quimper)近くにある発電所で2回の爆発があり、約106000世帯が停電しました。原因はまだ明らかにされていませんが、送電網系の問題とみられています。

西フランスのボルドー近郊でも23日夕方から停電が相次いで発生し、約1万世帯が停電の影響を受けています。この地域では、記録的な高温の影響で電線が熱膨張したことが原因と発表されています。

ヨーロッパ最大のフランスの送電網は、猛暑によって大きな負荷を受け、過熱状態に陥っています。

熱に弱い、地下ケーブル

フランスでは多くの送電ケーブルが地下に埋められています。このケーブルは熱に弱く、気温が40℃まで上昇すると、地中に埋設されたケーブルの温度は80℃に達し、故障するおそれがあります。

猛暑の中では、扇風機やエアコンが一日中使用されます。そして、その電力消費量は原子力発電所12基分に相当しますが、一方で、ここ最近の電力過剰供給で、原子力発電の出力は引き下げられています。

原子力発電所は冷却のために河川の水を利用していますが、河川の水温が28℃を超えると、原子炉は運転を停止しなければなりません。日中は足りない分を太陽光発電が補い、夕方はガスによる発電が行われることになっています。

 

6月のパリの二大イベント、パリ警視の指示で中止や延期

27日もパリ市内の最高気温は38℃、体感温度は40℃を超えることから、開催が予定されていたLGBTQ+の権利や多様性を祝う「プライド・パレード」がパリ警視の指示により延期になりました。新しい日程はまだ決まっていません。

同時に開催される予定だった、音楽フェスとチャリティーイベントが一体となった大規模イベント「ソリデイズ」も中止となりました。

ソリデイズは若者向け支援団体「Solidarité Sida」(エイズ予防支援)の主催によるもので、運営はボランティアにより行われ、チケット収益はエイズの予防や患者の支援などに使われます。

ちなみに、この酷暑は来週1週間ほど弱まるものの、7月中旬まで続くと言われています。旅行の計画には注意が必要です。

出典:France Info 、20 minutes

執筆:マダム・カトウ

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