【フランスワイン巡り】アルザスワインの特徴と料理に合うオススメ3選

2017.07.21

アルザス街並アルザス地方はライン川を挟んだドイツとの国境に接する位置にあります。今回は、絵本のような美しい街並みを誇り、美食の街と言われるアルザス地方でどのようなワインが造られているかをご紹介します!

 

アルザスワインの特徴や味について

アルザス花アルザスのワインにはどのような特徴や個性があるのか見ていきましょう。

アルザスでは白赤ロゼの3種類に加え、スパークリングワインが造られています。産出されるワインの9割が白で、辛口に仕上げられるものがほとんどです。また、遅摘みブドウによる甘口ワインも造られています。

スパークリングワインはシャンパーニュと同じ製法のため、きめ細かい泡が特徴で高品質に造られています。

高品質ワインを生む「リュー・ディ」区画

アルザスにはリュー・ディ ( Lieux-dits ) と呼ばれる、高品質のワインを生み出す土壌・畑として名乗ることが許された特別な区画があります。指定されたブドウ品種のみで造られ、厳格な規格が設定されるなど、アルザスワインの品質向上に一役買っています。

アルザスワインのボトルにも注目!

アルザスは歴史的にフランス領やドイツ領になった過去を持つことから、ドイツ文化の影響を色濃く受けています。ドイツワインと言えばスラっとした背の高いボトルをイメージされる方が多いかもしれませんが、アルザスでも同じく背の高いフルート型の瓶を使用しています。

 

ブドウ品種から味わいをチェック!

リースニングアルザスワインはブルゴーニュと同じように、主に一種類のブドウから醸造されています。原料のブドウ品種が大きくラベルに表示されているので、どんな味わいのワインなのかを想像しやすいですね。

白ブドウの種類

  • リースリング ( Riesling 
    アルザスで最も多く栽培されているブドウ品種。長期熟成にも耐えることができ、力強い味わいが特徴的。
  • ゲヴュルツトラミネール ( Gewürztraminer 
    「ゲヴュルツ=香辛料」の意味の通り、バラやライチのような一度嗅いだら忘れられない特徴的な香り。
  • ピノ グリ ( Pinot Gris 
    グレープフツーツのような香りを持つ爽やかなワインに仕上がり、和食とも好相性。
  • ミュスカMuscat
    マスカットの名で知られるブドウ。よく知られた甘口ではなく辛口に仕上がりが特徴。

黒ブドウの種類

  • ピノ ノワール ( Pinot Noir
    繊細な色合いと香りが特徴的なワイン。少し冷やしても美味しく飲める

 

料理によく合う!おすすめのアルザスワイン

プレッツェルアルザスは美食の街にふさわしく、料理に合うワインが数多く造られています。中でも特におすすめのワインをご紹介しましょう!

1.リースリング (辛口)

リースリングとはアルザスを代表するブドウ品種で、そのままワイン名となっています。甘口ワインのイメージを連想しそうですが、アルザスではがっしりとした辛口でどちらかというと男性的に形容されています。

購入の際は、店員さんに「有名な作り手は誰か?」を聞いてみるといいですね。

2.クレマン ダルザス (スパークリング)

アルザスで造られるスパークリングワインです。白やロゼが造られています。フランスで最も多く消費されているAOC※スパークリングワインです。シャンパーニュと同じような品質で価格はリーズナブルというのが人気の理由のようです。
※AOC・・・産地の個性を守る法規制

3.ヴァンダンジュ タルティブ (甘口)

遅摘みのブドウから造られる甘口ワインです。青カビのチーズと合わせて飲むのが美味しい組み合わせとして知られています。アルザス地方で有名なフォアグラ(フォアグラの存在自体は賛否両論ありますが)との組み合わせは美食家の間では定番の組み合わせです。

 

最後に

アルザスワインはすらっとしたボトルが特徴的なので、店頭でもすぐに見つけることができるでしょう。ぜひ探してみてくださいね!

執筆 Eriko
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