厳しい風刺で知られるフランスの週刊誌、ル・カナール・アンシェネ(Le Canard Enchaîné)が本日発行の同誌内で、共和党の時期大統領候補のフランソワ・フィヨン(François Fillon)氏の妻、ぺネロプ・フィヨン(Penelope Fillon)夫人が、議員秘書そして両世界評論(La Revue des deux mondes)紙の給与として、総額で90万ユーロ(およそ1億1000万円 / 1ユーロ:121円計算)を超える金銭を不正に受け取っていた、と報じました。また、夫婦の二人の子供も、議会秘書の給与として84,000ユーロ(およそ1,020万円)を得ていたとも報じています。
1月25日(水)付けの同誌で、ぺネロプ夫人がフィヨン氏の議員秘書として、勤務実態がないにもかかわらず総額で50万ユーロ(およそ6,100万円)を公金から給与として受け取っていたと報じられたばかりですが、更に金額が増え、フィヨン氏は説明を迫られることになります。
フィヨン氏は31日(火)、ル・カナール・アンシェネ誌に対して、「非常にプロフェッショナルな中傷を被った」と述べていますが、次期大統領最有力候補として注目を集めているだけに、フランスに衝撃が走っています。
執筆:Daisuke