今ではスマートフォンは連絡手段としてだけではなく、カメラや地図、チケット予約など、ありとあらゆる面で大活躍しています。ですがバッテリーの減りが早いのが困りもの。外出先で切れてしまったら、けっこう不便ですよね。
肝心な時にバッテリー切れで写真撮影ができない! そんなこともよくあるのではないでしょうか? パリでは、そんな時のためのとっても嬉しいサービスが広がりつつあります。
バス停リニューアルの理由は?
少し前の話になりますが、パリ市・パリ近郊の2000ものバス停が一斉にリニューアルされました。今までのバス停でも充分に事足りていたので、友人と「また税金の無駄遣いしてるのかね」なんて話していました。
しかし新しくなったバス停をみてびっくり! まずはこちらの写真をご覧ください。
新しいバス停で撮った写真です。右端に写っているのは、アメリカからやってきた旅行者の女性。この方がしているのは、そう、スマホの充電です。
(写真を撮らせてもらう際、ステキな笑顔でモデルのようにいろんなポーズをとってくださいましたが、残念ながらカメラの不具合で、残っていたのはこれだけでした…)
実はこの新しいバス停にはUSBポートが備わっていて、USBケーブルさえ持っていれば誰でも充電をすることができるのです。
充電だけじゃない! ハイテクバス停
このハイテクバス停、USBポートだけではないんです。他にも
・無料のWifi
・停車要求ボタン フランスではバスに停車してもらいたい場合は、バス停で手を挙げるのが一般的です。
・NFCやQRコード、SMSによるインフォメーション NFCは、軽く接触するだけでデータのやり取りや機器の同期ができるシステムです。
・大型タッチパネル 目的地への最も便利な方法を教えてくれます。音声読み上げ機能や観光案内、公共施設案内などもついています。
また、市内を循環するバスなのか、空港行のバスなのかが、バス停を見ると一目でわかるようになっています。
なんと野菜も栽培できる
他にも35%省エネ仕様になっていたり、屋根の上では野菜が育てられるようになっていたり、雨水で洗浄される仕組みになっていたり…。まさに「未来のバス停」です。
⇒こちらのサイトで詳しく紹介されています。
バスを待っている間にスマホの充電ができたり、いろんな情報を調べたり。せっかくインターネット上に情報があっても、現地の回線やWifiがなければアクセスできませんよね。これは旅行者にとっては本当にありがたいサービスです。
皆さんもぜひバス停で!
今なお世界一観光客が訪れる街、パリ。トイレ不足やイメージと違うという理由などで悪い評価を受けることもありますが、こうやって新しいシステムを積極的に取り入れていくのも、パリの大きな魅力かもしれません。
皆さんもパリ旅行中にスマホのバッテリーがなくなったら、ぜひバス停で充電してみてくださいね!
執筆 Daisuke