フランスの文化行事 サイエンス祭の特徴と見どころをご紹介!

2014.10.06

フランスの文化行事についてご紹介します。フランスの行事は実に多様で、どんな小さな自治体でも一通りの文化施設が揃っており、週末はもとより週日でさえ、コンサートや展覧会、さまざまなイベントが、必ずどこかで催されているんですよ!

 

Fête de la Science(サイエンス祭)内容は?

たとえば、全国規模で開かれている「Fête de la Science(サイエンス祭)」。2014年は10月19日までの予定とのこと。1991年に始まったこの催しは、フランスの教育行政を担当する国民教育・高等教育・研究省が音頭をとっているもので、数学、生物学、天文学、物理学、環境学、医学など広い分野において、国民、とくに若い世代への啓蒙を目的としています。

具体的な内容を挙げると・・・

  • 研究所や工場の見学
  • 実験のアトリエ
  • 討論会
  • ドキュメンタリー映画の上映
  • 講演会

・・・などが企画され、毎年100万人が参加しているそうです。

中学生対象のアトリエ

ブルゴーニュのボーヌでは、中学生対象に「ミネラルの中の数学」という聞くだけで面白そうなアトリエが予定されています。(97 rue des blanches fleurs, 21200 Beaune)

クリュニーでも、国立工芸高等学院(ENSAM)2014/10/10中学生を招待して、その好奇心に応える予定になっています。

子供や学生向け 火山のレクチャー

死火山の連なるオーベルニュ地方クレルモンフェランでは、2014/10/9-10子供や学生向けに火山についてのレクチャーを聞くことが出来ます。

国立自然史博物館のサイエンス祭

パリでも、たとえば、5にある国立自然史博物館*1で2014/10/11-12の週末「博物館でサイエンス祭」を予定しています。お子さん連れの方には是非立ち寄っていただきたい場所の一つです。

*1アクセス情報:
住所:36 rue Geoffroy Saint-Hilaire
最寄り駅:地下鉄5番10番かRERのC線:オーステルリッツ駅
地下鉄7番線:Place Monge駅又はCensier-Daubenton駅

 

子供の学習は親の関わりが重要

このように文化行事の充実しているフランスですが、意外にも学校内での文化学習は、それほど進んでいるわけではありません。学校はあくまで机上の勉強のための場所であって、それ以外のことは家庭で補充するものだというのが基本的な考えのようです。

たとえば、小中学校には、プールはおろかグラウンドもないことが珍しくありません。担任の教師によって差がありますが、基本的に音楽の授業は皆無に等しいものです。

二ヶ月近くある夏休み以外でも、フランスの学校は、7週通学しては2週お休みと言うリズムですから、机上の勉強以外は家庭で習わせてくださいということなのでしょう。

子供に多くの体験をさせよう!

言い換えると、子供がどれだけ幅広く教養を身につけられるかは、親の裁量次第なのです。そう考えると、親御さんは責任重大ですね。もし、これを読んでくださっている方の中にフランスで子育て中の方がいらしたら、どうぞ是非地域の行事や催しに、積極的に子連れで参加してみられると良さそうですね。

子供が多くの体験を通して興味を持ったり、学習したいことをみつけていくサポートをしてあげてくださいね。

 

最後に

開けたいときに開けられるたくさんの扉を子供の周りに準備してやるのも親の務めの一つだと思いますし、親御さん自身の世界も広がって、まさしく一石二鳥といえそうですね。


執筆:ゆき

 

 

 

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