7月14日 パリ祭がおこなわれフランス中がトリコロールに染まる

2019.07.16

14日(日)、フランス共和国の成立を祝う式典「パリ祭(Le 14 Juillet/Fête nationale française)」が行われ、シャンゼリゼ大通り(Avenue des Champs-Élysées)では、フランス軍によるパレードが盛大に行われました。

 

パリ祭

パリ祭は、1789年7月14日に起こった、後にフランス革命(Révolution française)のきっかけとなるバスティーユ監獄襲撃事件(Prise de la Bastille)を記念して、1年後の1790年の7月14日に行われた連盟祭(Fête de la Fédération)が起源になっています。

日本では1933年の映画「Quatorze Juillet」の邦題「巴里祭」がそのまま残ったため、現在でも「パリ祭」と呼ばれていますが、この様に呼んでいるのは日本のみで、フランスでは、「Le Quatorze Juillet(7月14日)」、英語圏では「Bastille day」と呼ばれています。

今年は、フランス革命のきっかけとなったバスティーユ牢獄襲撃事件から230年にあたります。

 

軍事パレード

パリ祭で一番華やかなのが、コンコルド広場(Place de la Concorde)と凱旋門(Arc de triomphe)を結ぶシャンゼリゼ大通りで行われる軍事パレードです。

196台の軍用車の車列、憲兵隊の騎馬兵が237騎、40機のヘリコプター、総勢4299名が凱旋門からコンコルド広場まで行進しました。

ヨーロッパの連帯を強く演出

今年の式典は、フランスだけではなくヨーロッパの連帯を象徴する演出が行われたのが特徴です。シャンゼリゼ大通り上を飛ぶフランス空軍のアクロバット飛行隊(la Patrouille de France)と共に、スペイン軍とドイツ軍の軍用機、イギリス軍のヘリコプターが飛行しました。

フライボードが軍事技術として登場

また、フランス軍が開発している軍事技術一つである、空中を自由に浮遊して移動することのできる、フライボードが登場し話題となりました。

コンコルド広場でフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」

式典の最後はコンコルド広場で、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」の合唱が行われました。

エッフェル塔で花火

同日夜、フランス各地でパリ祭を祝う花火が打ち上げられました。

パリでは、23時からエッフェル塔(La Tour Eiffel)で花火がおよそ30分にわたって打ち上げられ、パリの夜空を明るく照らしました。各地でコンサートやダンスパーティなどの様々なイベントが行われ、フランス中がお祭りモードに染まりました。

日本各地でもパリ祭が祝われる

日本でも、フランス政府が管理するフランス文化センター、アンスティチュ・フランセ日本(Institut français du Japon)などが、7月10日(水)から17日(火)までの間、東京や大阪、名古屋などでパリ祭に関するイベントなどを行っています。

執筆:Daisuke

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