国が違えば時間の流れ方も違う?! 今回は、知って得する3つのフランス流時間をご紹介します。この3つを押さえておけば、フランス人とのお付き合いもスムーズにいくこと間違いなしです!
フランス人と待ち合わせをする
フランス人とのランデブー。まだ知り合ったばかりの相手の場合、できるだけ遅刻しないように心がけるのが日本流の礼儀ですよね。 でも、フランス人の場合はちょっと違うようです。
まず、待ち合わせの5分前に来る人はいないと言っても過言ではありません。 もちろん個人の都合で早く着いてしまった人はいるかもしれませんが。 最も平均的なパターンは待ち合わせ時間よりも遅れてくるです。 要するに「遅刻!」です。 遅刻時間の詳細は、時間厳守の人で「数分」。一般的なフランス人はかなり時間にアバウトで「数十分の遅刻」は当たり前のようです。
こんなフランス人との待ち合わせでも礼儀として時間通りに行く心がけは大切ですが、仮に数分遅刻しそうだからと言って慌てる必要もなさそうです。 もちろん仕事や室外での待ち合わせで遅刻30分は行き過ぎですが、数分~十数分程度の遅刻であれば相手もなんとも思いません。 「だいたい◯時頃」と言った感じで出かけると良いでしょう。 大切なのはあなたが10分前後待たされたからといって、フランス人相手にカリカリしない事です!
フランス人のお宅に招待される
「良かったら明日の夜、うちでご飯食べない?8時頃どう?」 そんな誘いをフランス人から受けたとします。さて、あなたは何時に伺うのがマナーだと思いますか?8時?それとも時間より少し早目の7時50分?
正解は、思いっきり遅刻の8時半過ぎに伺う、です。 間違っても8時ピッタリに行かないように。ましてや8時前に行くのは論外!です。
のんびりしているフランス人は約束の時間になっても、まだお料理を作っていない、部屋も片づけていない、なんて人が沢山います。友人、知人を自宅に招くことは彼らにとって特別なイベントではなく、日常の一部だからなのでしょうか。
こういった相手側の都合も配慮して、遅れていくのがフランス流マナーです。 8時ピッタリに行ったとしてもフランス人は特に気にしないようですが、準備が整っていないお部屋で待つ時間はあまり居心地が良くないので注意したいところです。
また複数人が招待されている場合、結局全員が集まるのは約束の時刻の1時間後ぐらいでしょうか。そろそろ人が集まりかけた頃からアペロ(apéro)が始まります。ちなみにアペロとはアペリティフ(apéritif=食前酒)の略。夕食前にちょっとしたおつまみをいただきながら、ビールやカクテルを片手に楽しくおしゃべりするフランスならではの習慣です。そして食事が始まるのはさらに1時間後ぐらいになります。
このように非常にのんびりとしたペースで食事会が行われるので、言われた時間通りに行く必要はまったくありません。むしろ招く側や招かれた他の人達に合わせて遅刻するのがフランス流なのです!
フランス人が口にする「〇秒後」
フランス人と会話をしていると頻繁に耳にする「3秒待って!」や「5分後に!」と言う台詞。 けれどどう見ても「それ数秒(分)後に絶対に終わらないでしょ?」と言うシチュエーションばかり。
実際これに騙されて?本当に3秒だけ待ったり5分待ったりした日本人は決して少なくないはずです。
これらはフランス流の「ちょっと待って」なのです。 「2,3秒待って」の場合はだいたい1分ぐらい。「5分待って」なら10分以上の場合も。 そして「10分待って」と言われた場合は・・・駄目だこりゃ!と思った方が良いかもしれません(かなりの時間待ちます)。
この感覚に慣れると「本当の待ち時間」を察せるようになりますが、予想を遥かに超える場合もあるのであしからず。
皆さんも、この台詞をフランス人から聞いた際は「これか!」と思って、実際何分待つのか時計を見ながら楽しんでみてください!
まとめ
最初は面食らうことも多いフランス人とのお付き合いですが、これらのポイントを押さえればフランス流時間にも困ることはありません。また、フランクなフランス語会話に慣れておくことも大切ですね。
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執筆 Lio