古城巡り第2弾は、ヴィランドリー城をご紹介します!美しい模様を描く立派なお庭が有名なお城です。お城自体は15世紀に完成したものだそうですが、庭園が今の状態になったのは19世紀。けっこう最近ですね。
ヴィランドリー城(Château de Villandry)
うえの写真をよーーく見てみてください!手前の4つの正方形、すべて違う模様であることに気づきましたか?「愛の庭園」と呼ばれるこのエリア。それぞれ名前が付けられていて、左上から時計回りに
「L’amour tendre(優しい愛)」←ピンクのハートが可愛い!
「L’amour passionné(情熱の愛)」←あまりの情熱に壊れてしまったハートを表現。
「L’amour volage(移り気な愛)」←4隅の扇形が移り気な感情を象徴。
「L’amour tragique(悲劇的な愛)」←恋敵の果たし合いの剣と血がモチーフとか…。
す…すごい……。しっかりと明確なコンセプトがあったんですね。
また、「菜園」と呼ばれるエリアでは、9つの正方形の中に色の異なる野菜が交互に植えられているのだとか。わたしが訪れた11月には、鮮やかなオレンジ色のカボチャがどんより曇った天気の中でもキレイに映えていました。(不覚にも菜園全体の景観の写真を撮り忘れてしまいました…。)
他にも「水の庭園」「太陽の庭園」「迷路」「薬草の庭」など、まだまだ見所満載!この庭園は、入り口でもらえる日本語パンフをじっくり読みながら散策することをお勧めします。各エリアのコンセプトなどが書かれていて、さらに楽しめるはず。
ちなみに、この時期はオフシーズンでお庭のみの見学でしたが、城内にもかつての調度品などが展示されているそうです。せっかくなので、お城の外観だけでも!
時代的にイタリアのルネッサンスの影響を受けがちな中、ヴィランドリー城はシンプルな純フランス式。すっきりとした印象でした。春夏の花々が満開の頃にまた見に行ってみたいお城です。
あとがき
【Infos】
★ヴィランドリー城(Château de Villandry)
アクセス:トゥール駅からバスで約30分(夏期のみ)
入場料:9.5ユーロ(大人1名・城内+庭園)/6.5ユーロ(大人1名・庭園のみ)※各種割引あり
開館時間:9:00~18:30(季節によって変動あり)
休館日:無し
www.chateauvillandry.fr/
※トゥールの観光案内所から現地バスツアーあり(詳細は要確認)
www.tours-tourisme.fr/
※上記の情報は2013年11月時点のものです
執筆 マリー