数回に分けて、パリ近郊の自然豊かな街ランブイエ(Rambouillet)を紹介しています。今回はその3回目。
⇒自然豊かな街Rambouillet2 静寂に包まれた修道院跡
農業高校のブティック
今回僕が向かった先は、La Bergerie Nationale de Rambouillet の中にあるブティックです。このブティックにおいてある商品はすべて、ここの生徒たちによる製品なんです。
生徒たちによる製品を販売
La Bergerie Nationale de Rambouillet は1784年、ルイ16世によって創設されました。現在では、農業高校の生徒たちが畜産・流通などを学ぶ場となっています。
「農業高校のブティック『Gourmande』」と書いてありますね。
活動をパネルで紹介
学生たちがどのように学んでいるのか、パネルによって紹介されています。
動物と向き合う学生の笑顔、素敵ですね。この農業高校では、すべての工程を学生が行っています。家畜の世話、そして食肉に加工する工程、製品、出荷など。一連の工程をすべて学ぶことで、農業でも経済的に自立できる力を養っています。さすが農業大国ですよね。
売られている商品は…?
どんな製品があるのか、見てみましょう。
店内は広々として清潔感があります(牧場の中にあるため、動物的な香りがします)。
ジビエのテリーヌやジャムなど
さまざまなジビエのテリーヌにジャムなど。今、ジビエ(鹿肉、キジ、猪など)料理は日本でとっても人気が高まっていますよね。ちなみに「ジビエ(gibier)」はフランス語です。 「獲物」「獲物の肉」「(詐欺師などの)餌食」といった意味です。
チーズやワインも
この他にも、チーズやワインなども手掛けています。
お店のマダムがこのブティックのコンセプトについて、熱く熱く語ってくださいました。
⇒La Bergerie Nationale de RambouilletのHPはこちら
「人間国宝」のチーズ屋さん
そして今度はランブイエ市内に戻り、友人の行きつけの「ある場所」へ行ってみることにしました。
それが、ここ。2015年度の「国家最優秀職人賞チーズ部門(Meilleur ouvrier de France Fromager) 」) に見事輝いた、「Tout un fromage」 というチーズ屋さん。Meilleur ouvrier de France (M.O.F.)は、日本での「人間国宝」に値する称号です。
青カビびっしりのチーズ
ご本人がおられました!
ちょうどお店に行った時、オーナーであり、M.O.F.を受賞したLudovic Bisot さんがおられました。そこで、この青カビがびっしりと生えているチーズを見ながら、「この皮の部分も食べられるんですか?」と聞いてみると、「ペニシリンの原料と同じものだから、体にいいよー!」と笑顔で答えてくださいました。
店内の撮影を快く承諾してくれたばかりか、なんと「カウンターの中に入って撮ったほうがいいよ」と内側から撮影させていただきました。
美味しそうなチーズ
美味しそうなチーズがたくさん並んでいますね。
僕はお土産に、あの「青カビびっしりチーズ」を一つ購入しました。とても美味しかったです。ランブイエを訪れる機会があれば、皆さんもぜひ「Tout un fromage」、立ち寄ってみてくださいね!
まとめ
パリから30分で行くことのできる、自然いっぱいの温かい街、ランブイエ。魅力は伝わりましたでしょうか? パリ観光の際は、ランブイエにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
執筆 Daisuke