突然ですがみなさん、フランスのHerboristerie(エルボリステリア)をご存知ですか?
植物薬剤を処方するハーブ薬局
正解はフィトテラピー(植物療法)を学んだ薬剤師が経営するハーブ薬局のことです。フランスのみならず、ヨーロッパ各国に存在しているそうです。
ここで働く薬剤師の方は独自の判断で植物薬剤を処方してくれます。植物薬剤とは、ティザンヌ(ハーブティ)やチンキ剤(ハーブや生薬の成分をアルコール剤に抽出させたもの)、それに精油などです。
食品や雑貨とは異なる
「日本にだってハーブティも精油も売っているよ!」とお思いですよね。しかしハーブティは日本では食品扱い、エッセンシャルオイルは雑貨扱いで販売されています。ここにちょっとした違いがあるのです。
エルボリステリアでは専門の資格を持った薬剤師が、”薬”として症状にあった処方をします。植物薬剤の処方箋を持ってくる人もいるそうです。
ただしフランスでも食品扱いでスーパーなどでも販売されているハーブティもあります。その線引きはとても複雑である、とわたしが訪ねたエルボリステリアの代表者はおっしゃっていました。
実際にたずねました
今回わたしはボルドーとパリで1軒ずつエルボリステリアを訪ねました。パリのエルボリステリアは、最近旅行雑誌やパリの情報サイトなどでよく取り上げられています。店内には多くのお客様がいらっしゃり、自分の症状を相談しながら商品を紹介してもらっていました。
わたしも同行してもらったフランス人の力を借りながら、日本から買うと決めていた商品を探したり、不調を相談したりしてみました。
ハーブティも精油も商品の質はピンからキリまでありますが、やはりエルボリステリアの商品は確実に良質であると感じました。茶葉のズッシリ感や質感(パサパサ、スカスカしていない)を見れば一目瞭然ですし、なにより効果が感じられます。
機会があればぜひ
フランスに出かけることがありましたら、ぜひ一度足を運んでみてください。フランス語を試す良い機会にもなること間違いなしです。
執筆 Makinne