実録:パリでTCFを受けてみた《当日編》

2016.11.18

TCFのロゴマーク
フランス語のTOEICとも言うべき、仏語実力認定試験 TCF。受験方法には、Papier(従来の、紙の冊子で受ける方法)と、SO(Sur Ordinateur、パソコン上で受ける方法)と二通りあります。
パリの語学学校にて最近その両方を受ける機会のあった筆者が、双方の違いを含め、そのもようをお届けしています。(TCFについてはこちら/tcf1.html、試験当日までの対策等については、こちら/tcf2.htmlをご覧ください。)

 

リスニングでは・・・

TCFはリスニング問題から始まります。
今回はじめて受験してみて、とくにPapierでは、やはり会場の環境ってだいじ、運不運もあるなぁと感じました。勝手が分からないうえ、教室の前のほうにある音源をみんなでいっせいに聞くので、 席が後ろのほうだとやや聞き取りにくかったり、あとから来た人にバタバタされて気が散ったり。
それに対し、SOでは各々がヘッドフォンをつけるので、とっても聞きやすく集中できました。結果もこちらの方がよかったです。

 

文章問題では・・・

文章問題を解く

Papierでは、冒頭で急に選択問題のマークの仕方を説明され、少し戸惑いました。Papierの場合、四択の四角いマスにバツ印をつけることでマークするのですが、「あるマスにマークしたが、考え直して別のマスにマークし直したい」場合、新たに選んだほうにまたバツ印をつけ、さらにそのマスをマルで囲むのです。ボールペンが必須のため、消しゴムを使えないのですね。
SOでは、新たに選んだほうをクリックすれば、前のものは自動的に消えます。

ただ、Papierでは全体をざっと見渡したり、分からなかったところにまた戻って考えたりが容易ですが、SOだとパソコンの画面上で一問ごとにポチポチクリックして次へいかなくてはなりません。全体を見渡しづらいし、ボタンのところへマウスを持っていく手間が無駄にかかります。100問近くあるので、しまいには肩が凝ってきました…。

両方受けてみて、それぞれ一長一短な印象です。どちらも初めてで戸惑いましたが、こんどまた受けることがあれば、そのときは「知ってるよー♪」と余裕のはず。やはり慣れも大事ですね。

 

その他

全体として、問題量と時間の割合は、やはりTOEICと同じくらいという印象を受けました。
必死に頑張って最後まで解けるか解けないか・・・。ひとつの問題であまり立ち止まっている時間がありません。悩むひまも絶望するひまもなく、ただただひたすら駆け抜けた、という感じでした。

SOのときには、さらに緊急事態発生!こちらは、Papierより問題数も多く、時間も長いのです。終盤、文章問題の途中、どうしてもトイレに行きたくてたまらなくなりました。そんなひまあるわけありません。しかし、このままでは死にそうです。結局、許可を得て、ダッシュで行って戻ってきました。
何とか最後まで問題を終えたものの、あまりきちんと読んでいる余裕はなく、結果もPapierのときより少し落ちてしまいました。どうか、皆さんのときにはこんなことが起きませんように。

 

試験結果

3週間弱で「結果が来たので取りに来てください」とメールで連絡が来て、学校の受付へ取りに行きます。
私はリスニングがいちばんの苦手なので、今回もいちばん頑張って勉強したにもかかわらず、いちばん悪かったのが自分でも分かっていました。

結果を受け取ると、案の定。落ち込んでいると、受付のマダムが「どうだった?」と声をかけてくれました。「リスニングが…」と言って見せると、「あら、それでもトータルはC1よ、ほら」と。言われてはじめてそのことに気がついた私でした。

ともかく、自分の現在のフランス語力の水準が分かり、もっともっと磨かなくては!と励みになる体験でした。フランス語学習中の皆さんの、多少なりともお役に立てたら幸いです。
なお、今後の試験日程等の詳細は各会場によって異なりますので、これから受ける方は十分前もってご確認ください。

DELF/DALF日本オフィシャルサイト http://www.delfdalf.jp/tcf_jp.php
Campus France日本オフィシャルサイト https://www.japon.campusfrance.org/ja
在日フランス大使館オフィシャルサイト http://www.ambafrance-jp.org/TCF

 

執筆 Rana

 

 

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