来年5月のフランス大統領選挙を前に、右派共和党の第一候補を決める予備選挙(la primaire)の決選投票を11月27日に控え、アラン・ジュペ(Alain Juppé)氏とFrançois Fillon(フランソワ・フィヨン)候補が24日の夜、決選投票前最後のテレビ討論を約1時間40分にわたって行いました。
35時間法や景気回復、公務員の削減、治安問題など、フランス国民が関心を寄せる主要テーマについて各候補が自身の政策を述べ、両者とも声を荒げることなく終始落ち着いた様子で、充実した内容の討論会となったもようです。
終了直後より始まった視聴者アンケートでは、支持政党に関係なく57%の回答者がフィヨン氏をより説得力があるとみなし、「最も大統領に当選する確率が高い」「最も大統領の職務を担う資質がある」「最も正直な候補者」「現状を変える意欲がある」といったテーマ別の評価でも過半数を獲得し、当初から最有力候補とみられていたジュペ氏をリードする結果となっています。
与党社会党の支持率が急落している今、来年の大統領選挙では共和党候補と国民戦線(FN)のルペン氏が決選投票に進む見通しが強まっているだけに、27日の選挙結果にフランス全土が注目しています。
執筆:Miwa