梅雨や秋の長雨の時期、連日降りそそぐ冷たい雨にイライラした気持ちでハンドルを握ってはいませんか?雨のドライブは、私たちに大きなストレスを与えます。今回は、フランスで雨のドライブをする際の注意点や事故が増える原因についてご説明します。
雨のドライブは疲れる?
フロントガラスにたたきつける雨や、前車の巻き上げる水しぶきは大きく視界をさえぎります。周囲のクルマの動きにも十分注意しなければいけないし、何かあった時のためにしっかり対処できるようにと、ハンドルを持つ手に思わず力が入ってしまいます。このような緊張感に長時間さらされると、自宅に戻った瞬間どーっと疲労が押し寄せ、ぐったりしてしまいます。
雨のドライブ 事故が増える理由
フランスはいつも、パラパラと弱い雨が短時間だけ降ります。雨が降り出すと、高速道の電光掲示板に交通事故を知らせる「×」のマークがあちらこちらに発生。
運転が上手なはずのフランス人が、どうして事故を起こしてしまうのか・・・最初は不思議でたまりませんでした。法定速度が高いということは、きっとみんなの運転が上手な証拠?クルマが横滑りを始めても、勇敢にカウンターをあて、鼻歌交じりにドリフトで駆け抜けていくのではと思っていました。
フランス人レーサーに「どうして雨が降るとみんな事故を起こすの?」と疑問を投げかけえたところ、思わぬ答えが返ってきました。「フランス人はね、スピードが大好きなんだ。だから雨が降ってもほとんどスピードを落とさないんだよ。それと、タイヤの溝がなくなっても交換しない人も多いから。」
タイヤが原因?
なるほど。言われてみると妙に納得。周囲を見渡すとタイヤの溝が減っているクルマがちらほら。クルマの性能がいくら上がっても、地面と接しているのはタイヤだけ。クルマの性能をすべて支えるタイヤがそんな状態だと宝の持ち腐れです。
古タイヤは空転も多いので、燃費も悪くなります。また、イザというときしっかり止まることが出来ないので事故の確率は倍増。ガソリン価格を気にするように、タイヤの溝・空気圧も常にチェックしてくださいね。
最後に
運転上手のフランス人でも、雨のドライブとなるとスピードの対応には弱く、タイヤの摩耗には成す術がないようです。運転は視界も大切ですから、ワイパーのチェックも忘れずに!
執筆 Miki