【パリ高速道路の不思議な光景】バイクに優しい?暗黙のルールとは

2017.03.05

運転はじめてパリの高速道路に乗ったとき、突然不思議な光景が目の前に広がりました。今回は高速道路の渋滞中に体験した、フランスならではの暗黙の交通ルールについてお話ししていきます。日本で運転のお仕事をされている人でもこれには驚きますよ!

 

時速100kmは渋滞のはじまり

渋滞です私は法定速度の時速130kmで流れに沿って3車線中の真ん中を走っていました。流れる景色に時々うっとりしながらも、前をしっかり見て運転していると少し混み始めたようです。スピードメーターを見ると時速100km位に落ちていました。

フランス人にとって平均速度で走れなくなった状態を「渋滞がはじまった」と言いますが、私からすると日本の法定速度は時速100kmなんだから、「こんなの全然渋滞のうちにも入らないよ。」と心の奥で反論。

すると突然、追い越し車線のクルマの列が左側の中央分離帯(フランスは右側通行ですので)ギリギリまで寄り、今度は走行車線の(私の車線)のクルマの列が、車線内の右側ギリギリまで寄ったのです。

 

パリの高速道路 暗黙のルール

バイク走行車線と追い越し車線の車列が左右に避けた結果、ちょうどクルマ1台が余裕で通れるスペースが出来、横に4台並んでも余裕で走行できる状態になりました。

「救急車が後ろから来たのかな?」と思い、私も流れに沿って右側による寄りました。しかし、いつまで経ってもサイレンの音は聞こえません。代わりに聞こえてきた音は・・・ブオオオオーーーーーン!!」大きなエンジン音とともに、バイクが次々と駆け抜けていくのです。しかもかなりの速度で。

バイクに道を譲るのはなぜ?

バイクそうです。クルマが車線を空けたのは、バイクが通れるスペースを空けるため。私は助手席の友人に「フランス人はバイクのために道を譲るなんて・・・なんて思いやりのある素晴らしい人たちなの!」と、感激して言いました。

すると、友人は「ただ単にバイクは無理してすり抜けするから、ぶつけられたくないというのがあるよ。それとバイクに乗っている人は早く目的地に着きたいでしょ?だから譲ってあげるのは当然でしょ。」とのこと。なるほど、フランス人の合理的な面がここでも見られました。

日本では後ろから救急車やパトカーが来ても、大ヴォリュームで音楽を聴いて気がつかなかったり、車間距離を詰めすぎて譲りたくても譲れなかったり、自分本位の運転をしている人がしばし見られ、とても危険です。(バイクがすり抜けようとすると、わざと幅寄せをするひどいドライバーもいますね。)

 

最後に

高速道路は国によって様々な暗黙のルールがありそうですよね。安全運転のためにもいつも周囲に気を配り、何かあったときは焦らずエレガントにアクションを起こせるようにしたいものです。そうすれば、きっと外国での運転も楽しくなるはずです。

執筆 Miki

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