日本では運転手専門の私も、フランスでは助手席に乗る確率のほうが高くなってしまいます。見知らぬ場所が多いゆえ、フランス人の友人にハンドルを奪われてしまうのです。今回は日仏ドライバーの運転操作を比較し、どのような違いがあるのかをご紹介します。
フランス人と日本人 運転上手はどっち?
本当はハンドルを握ってフランスの街並みや自然の中を運転したいのですが、助手席に座ることにもメリットがあります。色々なドライバーをじっくりと観察できることはとても魅力的です。
フランス人のドライビング方法について、「さすが!」と思うことがあります。1つは中高速度でカーブを曲がるときに、あまり車が揺れないこと。カーブでも車がとても安定していて、複雑な峠道もスイスイと華麗に走り抜けるのです。
フランスと日本 大きすぎる法定速度の差
日本のあるプロドライバー(日本を代表する)がレース誌で語っていたのですが、彼がフランスに来て驚いたのは、『田舎のマダムの運転のうまさ』だそうです。そのプロドライバーはサーキットに向かう途中の峠道で、とあるマダムが運転する車の後ろについたものの、マダムに追いつくどころかどんどん引き離されていったそうです。
うん、全く同じ経験が私にもあります。日本とフランスでは法定速度が全く違います。複雑な峠道の最高速度が90km/hなんてよくある話。「どうやってもこのカーブを90km/hで曲がるなんて不可能!」そう思える場所が結構あります。実際にはカーブ手前で減速する人がほとんどだとは思いますが(苦笑)
同乗者に優しいブレーキ操作のコツ
ここで皆さんに運転のちょっとしたワンポイントアドバイス。ブレーキ操作の基本は“一挙動でジワーッと踏んでジワーッと戻すこと”!荒い操作や同乗者の体が揺れてしまうようなブレーキの踏み方は禁物。同乗者が安心できるブレーキ操作を心がけてくださいね。
最後に
事故を起こさないことが、クルマを運転する上では大前提だからそれさえ気を付ければいい?それは違います。同乗者が酔う運転はNGですよ。運転上手は気配り上手ともいえるでしょう。みなさんは大丈夫でしょうか?
執筆 Miki