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Daisukeのフランスこんな小話(6)僕が「Si tu veux」を嫌いなワケ

2017.03.26.

今回は僕が「Si tu veux」 が嫌いなワケをお届けします。もしかしたら、きっと、いや絶対、共感してくれる人がいるはず!! そう信じてクラヴィエ(un clavier  キーボード、鍵盤) を叩きます。

 

「Si tu veux」とは

僕の「Si tu veux」嫌いはそれはそれは有名で、フランスの友人たちは僕がイライラするのを面白がるために、わざとこの「Si tu veux 」を使ったものです。

そして逆に僕がこの言葉を使うと「Daisuke、一体どうしたんだ!?」と目をぱちくりさせながら「これでDaisukeもフランス人の仲間入りだ」と喜んでくれたのです。この「Si tu veux」、一体どういう意味でどういうときに使うのでしょうか?

Si tu veux(直訳)もし君が望むなら (意味)もしよかったら

あれ? あれれ?? 別にそんなに嫌うような言葉には思えないし、というかむしろ感じのよい言葉じゃない? そんな声が聞こえてきそうです。

しかし、騙されてはいけません。僕が一体どれほどこの「Si tu veux」に裏切られてきたことか、苦しめられてきたことか…。聞くも涙、語るも涙の壮絶な記録を今、皆さんにだけこっそりお話します。

 

上から目線的な…

ある日、友人からこう言われます。「Si tu veux, tu peux venir chez moi ce soir pour boire un verre」(よかったら今夜うちに来ていっぱい飲むかい?)

特に飲みたかったわけでもなく、パリまで行くのも遠いし。どうしようかなあ、でもせっかく誘ってくれてるし悪くないか。そう思い「Ok」とだけ返事をしたのです。

君が行きたいなら

すると、友人から「…mais si tu veux, hein, si tu ne veux pas, c’est tant pis, mais c’est pas grave(だけど、君が行きたいならだよ、もし行きたくなかったら残念だけどさ、でも気にしないで)」と言われます。

そっけない返事が友人に「行きたくない」と思わせてしまったのでしょう。僕は慌てて「Si, si, on se voit ce soir(いやいや、今夜会おうよ)」と返信します。

すっきりしない思い

しかしこの時、僕の心の中ではなにかこう、すっきりとしない思いがありました。それは友人の放った「si tu veux, tu peux venir 」、これにものすごく引っかかっていたのです。

直訳すると「もし君が望むなら、君は来ても良い」。なんだろう、この上から目線的な。直訳するべきではないのはわかっていても、気になる…。

そしてもっとも気になるのは「会いたいと思ってるのは向こうなのに、なぜこっちが望んでいることにされているのか?!」ということです。行きたくないわけではないのだけど、腑に落ちない…。

 

責任の押しつけ的な…

また別の友人と会った時の話。その友人から同じように「Si tu veux, on va se promener cet après-midi?(もし良かったら、今日の午後一緒に散歩しない?)」と誘われ、一緒に12区のViaduc des Arts (Promenade plantée ) というところに行きました。

楽しく過ごしていたのですが、なにかのきっかけで少し口論のようになりました。その時に友人から言われた一言で事態は最悪の方向へ向かいます。

「君が散歩したいって言ったんじゃないのか」

僕は断固として反論します。「いや、僕は散歩したいなんて言っていない!君が誘ってきたから『oui 』と答えただけだ! 僕は一言たりとも『散歩したい』なんて言っていない!!」と…。「言った言わない」「どっちが先だ」の繰り返し。なんと低レベルな会話でしょうか。

必殺「Si tu veux」返し

そんなことがあってから、僕はSi tu veux を聞くたびに過剰なまでの反応をするようになり、そして僕一人に責任を押しつけられないように「必殺Si tu veux 返し」をするようになったのです。目には目を、Si tu veux には Si tu veux を!

誤解なきよう

「Si tu veux」を使うときには、「もちろん僕(私)が望んでいるのは当然、だから聞いている」という意味が込められています。決して僕が根に持つような「責任を押しつけるための常套文句」ではありませんので、あしからず。

 

納得できない言い回し、ありますか?

皆さんも、フランス語を勉強していたり、フランス人と接していると、どうしても納得できない言い回しや腑に落ちない表現などに出会うと思います。皆さんが抱いたそんな表現の数々を、Daisukeにもこっそり教えてくださいね。Si tu veux。

執筆 Daisuke
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