100年以上続くフランスのレストラン・ホテルガイドブック「ミシュランガイド」。星印の数(1~3)で料理を評価し、星を取るには5つの項目(食材の品質、火加減、時間とメニューの規則正しさ、質と値段とシェフの個性を料理に取り入れる能力)が必須です。
日本でもお馴染みのこのガイドブックが、今年2017年2月1日に新たな格付けを発表。フランスでは昨年に比べ16人増えた616人のシェフたちが星を獲得しました。
フランスで星を取るのはフランス人のシェフというイメージがありますが、実は日本人シェフも獲得しています。そこで今回は、フランスで星を獲得した日本人シェフとレストランをご紹介します。
星を獲得した日本人シェフたち
日本を離れフランスで「フランス料理」と「和食」のハーモニーを奏でる日本人シェフたち。昨年2016年には「ネージュ・デテ」(Neige d’été)の西秀樹シェフ、「パージュ」(Pages)の手島竜司シェフ、さらに「NAKATANI」の中谷伸介シェフが1つ星を獲得しました。
そして今年2017年は新たに「アリアンス」(Alliance)の大宮敏孝シェフ 、「ラルケスト」(L’Archeste)の伊藤良明シェフ、「Sushi B」の花田まさよしシェフ、また「ラシーヌ」の田中一行シェフが星を獲得しました。
1つ星を獲得したレストラン
今年は新たに57軒のレストランがフランスで1つ星を獲得しました。その中には、静かな通りに位置する和食レストランのSushi B (花田まさよしシェフ、パリ2区)があります。日本の伝統的手法と選び抜かれた食材で作る寿司は格別です。
また2015年にオープンしたアリアンス(大宮敏孝シェフ、パリ5区)も今年、初の1つ星を獲得。繊細な料理ときめ細かなサービス、料理に合ったワインのセレクションが魅力的です。
2つ星を獲得したレストラン
パリで新たに2つ星を獲得した12軒のレストランの中に、小林圭さんがシェフを務めるレストラン「KEI」が。青りんごの薄切り、花、柑橘類のピュレなどを使用し、デリケートで繊細なタッチでフランス料理に和を表現。食材そのものの味を守りながらも創作的で洗練された料理が、フランス人の心を掴みました。
「食」がフランスと日本の架け橋に
フランス料理に和の技術を取り入れたり、和食そのものを表現したりしている日本人シェフたち。豊富な食文化を持つフランスでの彼らの活躍に、今後もぜひ期待したいですね。
各レストランの住所とウェブサイト
西秀樹シェフ
Neige d’été: 12 rue de l Amiral Roussin, 75015 Paris
http://www.neigedete.fr
手島竜司シェフ
Pages: 4 Rue Auguste Vacquerie, 75116 Paris
http://www.restaurantpages.fr/
中谷伸介シェフ
NAKATANI: 27 rue Pierre Leroux 75007 PARIS FRANCE
http://www.restaurant-nakatani.com/
大宮敏孝シェフ
Alliance: 5 Rue de Poissy, 75005 Paris
https://www.restaurant-alliance.fr/
伊藤良明シェフ
L’Archeste: 79 Rue de la Tour, 75116 Paris
https://www.archeste.com/
花田まさよしシェフ
Sushi B: 5 Rue Rameau, 75002 Paris
http://sushi-b-fr.com/
田中一行シェフ
Racine: 8 Rue Colbert 51100 Reims
http://www.racine.re
小林圭シェフ
KEI: 5 Rue Coq Héron, 75001 Paris
http://www.restaurant-kei.fr
日本人シェフを紹介するビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=T2legJbPpnE
執筆 Mari