【フランスワイン巡り】ブルゴーニュワインの特徴とおすすめをご紹介

2017.06.17

ブルゴーニュの畑前回ボルドーワインの魅力についてお伝えしましたが、今回はフランスのもう1つの偉大な産地ブルゴーニュについてお話します。ボルドーとはまた異なった魅力のある生産地域です。最後にはおすすめのワインもご紹介しますよ。前回の記事⇒【フランスワイン巡り】ボルドーワインの特徴は?シャトーって何?

 

ブルゴーニュワインの特徴

オスピスドボーヌブルゴーニュワインを知るためにぜひ知っておきたい特徴があります。

3つのプロフェッショナルたち

ブルゴーニュワイン造りにはブドウの栽培、醸造、販売を担う3つのプロフェッショナルが存在します。

  1. ドメーヌ(Domaine・・・ブドウの栽培から醸造、瓶詰め、出荷まで行う生産者のことです。一貫して手がけるので畑の特徴や生産者の個性が表現されやすくなっています。
  2. ネゴシアン(Négociant・・・ドメーヌに対するのがネゴシアンです。ブドウ栽培家からブドウを買い付け醸造を行う者を指します。ネゴシアン独自のブレンドでバランスのよい安定した品質が特徴です。
  3. 協同組合(Caves Coopératives)・・・小規模のブドウ栽培家によって構成され、醸造と販売を共同で行います。

ブルゴーニュワインに使用するブドウの特徴

”ブレンド命”のボルドーとは異なり、ブルゴーニュワインは1種のみ使用の単一品種が特徴的です。ブルゴーニュで使用されるブドウは主に以下の通りです。

  • 白ワイン→ シャルドネ、アリゴテ (主にマコネ地区、ボージョレ地区)
  • 赤ワイン→ ピノ ノワール、ガメイ (主にボージョレ地区)

同じ名前のワインがいっぱい?

ブルゴーニュワインの特徴として、1つの畑を複数の生産者が分けて所有しているということも挙げられます。これはブルゴーニュの歴史が背景にあり、フランス革命後の小作人への譲渡と相続を繰り返すことで細分化されたものが現代まで続いていることに起因します。同じ名前のワインなのに、生産者が違うものを目にするのはこのためです。

 

ブルゴーニュワインを試してみるなら

ワインとグラスブルゴーニュワインを試してみたい方におすすめのワインをご紹介します!

有名生産者のブルゴーニュ

同じブドウ品種から造られ、似たようなラベルがずらっと並んでいると「何を選んだらいいのか分からない!」と悩みますよね。そんなときにはラベルに大きくBourgogne”と書かれたものがおすすめです。

これはブルゴーニュ地方の広範囲をカバーするAOC(産地を守るための法規制)で、そのままワインの名前となっています。やはり有名生産者が手がけるものは品質が安定していておすすめです。白・赤・ロゼともに生産され、価格は3,000円~5,000円程度となっています。

日本人に人気のシャブリ

シャブリはブルゴーニュ地方北部にあるシャルドネから生まれる白ワインを生み出す地域です。はつらつとした果実味、生き生きとした酸が特徴で、爽やかな飲み口が和食とも相性が良く日本人からも人気です。

シャブリは地域名にもなっているシャブリ(Chablis、その上級にあたるシャブリ プルミエクリュ(Chablis Premier Cru手に入りやすく、ぜひ試していただきたいおすすめのワインです。生産者によっても品質や味の表現がさまざまなのでショップ店員さんに聞いてみるのもいいでしょう。

ヌーヴォーだけじゃないボージョレ

日本人にはおなじみのボージョレ ヌーヴォーですが、この地区で造られるワインは新酒だけではありません。他のワイン生産地域と同じく樽熟成を経て瓶詰め、出荷されるものがあります。

中でもクリュ ボージョレ(Cru Beaujolaisと呼ばれる厳選された地域のワインは、新酒とは異なった表情を見せてくれます。土壌に由来する力強さをもちつつも、ガメイ (ブドウ品種の1つ)から生まれる華やかさをもった素晴らしいものとなっています。

 

最後に

今回は単一品種から生まれるブルゴーニュワインをご紹介しました。ワインを味わいながら畑や生産者の違いを見つけてみるのも一つの楽しみ方ですね。

執筆 Eriko

eriko

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