ユーロビジョン イメージ皆さんは「Eurovision Song Contest」というヨーロッパの国対抗歌合戦をご存じでしょうか。初回は1956年まで遡るという伝統あるイベントで、毎年5月の決勝で各国の代表が歌い、その年の一番の歌手を決定します。初回大会から参加しているフランスでも毎年大いに盛り上がります。今回は日本ではあまり知られていないこの欧州の一大イベント「ユーロビジョン」をご紹介します。

 

ユーロビジョンとは

ユーロビジョンは、欧州放送連合(EBU)加盟放送局が共催し、おもに欧州の国が国対抗で競う歌の祭典です。「おもに」と書いたのは、地理的には欧州と言えない国でも参加可能なためです。これまでイスラエル、トルコ、アルメニア、アゼルバイジャン、モロッコ、オーストラリアなどが参加しています。

毎年参加各国内で代表を決め、決勝では各国代表が生放送で歌を披露。会場審査員と視聴者による投票を合計して順位が決まります。一般視聴者は自国には投票できない一方、自国から代表者が出ていなくても、オンタイムで視聴できる国であれば投票可能です。開催は前年の優勝国で実施されます。

私は欧州に住むまでこのユーロヴィジョンのことを知りませんでしたが、欧州では知らない人はいない一大イベントです。毎年1億5千万人以上が視聴し、国によっては視聴率80%以上を記録するそうです。

フランスでも、どの国が優勝するかで友達同士で話題になったり、バーなどで決勝がパブリックビューイングされたりと、毎年大いに盛りあがります。歴史が長く、生放送で審査するという点など日本の大晦日の紅白歌合戦とイメージが重なります。

 

フランスでの盛り上がり

フランスはこれまで、67回開催された大会のうち65回参加しています。優勝は、58年、60年、62年、69年、77年の5回で、2位になった回数も5回です。直近で一番の上位は、2021年大会に出場した Barbara Praviの2位。毎年いい線まで行くものの、最後の優勝からはすでに47年が経過している状況です。

現在フランス国内でユーロビジョンの放映権を持っているのは、公共放送局のFrance4です。国内の代表は、視聴者参加型の生放送番組で選ばれることもあれば、テレビ局が非公開で内部選考することもあります。

過去のフランス代表歌手リストを見てみたところ、日本で一般に知られているフランス人歌手はほとんど見当たりませんでした。過去の優勝者にはABBAやセリーヌ・ディオンなど日本でも親しまれている歌手がいることを考えると、フランス人が選ぶフランスの代表歌手と、日本人がフランスらしいと考える歌手の間には差があるということなのかもしれません。

 

ユーロヴィジョンあれこれ

ほとんどの国では、その国で流行しているポップ歌手が代表になります。ポップスなのでどの国の歌も似たり寄ったりで、また英語で歌うことも増えているため、歌だけだとどの国の参加者か分からないこともあります。

フランスの代表はほとんどフランス語で歌ってきていますが、エンターテイメントの画一化を心配する声も存在します。ユーロビジョンが芸術性のない音楽の大量生産につながっているとして、フランス国内での放映権を持っていたテレビ局が出場を取りやめたこともあります(1982年大会)。

ロシアのウクライナ侵攻があった22年の大会では、ウクライナ代表が優勝しています。ウクライナ代表の実力が優れていたことは間違いありませんが、世界情勢にも影響された投票であったことは想像がつきます。

代表歌手の選出方法は各国の自由で、先述のセリーヌ・ディオンはカナダ人ながら、スイス代表としてスイス人が作った曲を歌い優勝したという面白い例もあります。よくも悪くもヨーロッパでは、「国籍」という概念が柔軟なんだなということを再認識させられます。

 

ジュニア大会でフランスは

2003年からは、10〜15歳が対象のジュニア大会も開催されています。開催時期は本大会と半年程度ずれて、11月〜12月です。

これまでフランスが参加したのは7回のみですが、注目すべきはその優勝回数です。7回のうち3回で優勝し、最も優勝回数の多い国となっています。特に22年と23年は連続で優勝しており、最近の勢いが注目されます。フランスの音楽業界の未来は明るいと言えるでしょう。

 

フランス代表が優勝できるか注目!

21年大会で2位となったBarbara Praviは、その年のテニス全仏オープンで歌を披露。また24年フランス代表のSlimaneは昨冬のシャンゼリゼ通りのイルミネーション点灯式で歌っていました。代表に選ばれる彼らが人気も実力も備えていることがわかります。

今年2024年の第68回大会は、昨年の優勝国であるスウェーデンのマルメで開催されます。フランス代表のSlimaneが歌う「Mon amour」の評判は上々ですが、さて5月11日のグランドファイナルではどの国が勝つのでしょうか。

Erovision Song Contest(公式YouTube)

執筆 Takashi

Play

フランス語で「提案する」ときによく使う表現をアンサンブルアンフランセ講師のJoseph先生と一緒に学びましょう。難しくはありませんので、ぜひ、覚えて誰かを誘ってみてください。

YouTubeで実際に動画を確認したい方はこちらをご確認ください。

Podcastでは主にアンサンブルのYouTube番組「フランス語TV」でご紹介した表現を公開しています。
動画で確認したいという方は、アンサンブルのYouTube番組「フランス語TV」をご覧くださいね!

■フランス語を学ぶには■
当Podcastは『オンラインフランス語 アンサンブルアンフランセ』が運営しています。
フレッシュな新人から講師歴35年のベテランまで、ネイティブ・日本人講師が多数在籍する、国内最大級のオンラインフランス語学校です。
Skypeで365日、1回1,500円から自宅や職場でマンツーマンのフランス語レッスンが受講できます。

無料体験レッスン」好評受付中です♪(特典もあります!)

全くの入門者の方でも安心です。ご希望の方は体験レッスン受講の前後に当校のカウンセラーに、オンライン学習の効果的な利用方法や、講師選び等ご相談ください(無料)。

初心者〜中級者対象、定額料金・受講し放題でフランス語が学べる、革新的なグループレッスンもぜひご受講ください。
驚きの低価格で楽しくフランス語を学習しましょう。

無料お試し期間もありますので、こちらのページをご覧ください。

■無料メールレッスン■
アンサンブルのメールマガジン『フランス語無料メールレッスン』では、すぐに使えるフランス語の一言や、なるほど〜なことわざなどを2日に1回、日本時間11時にクイズ形式などで配信しています。
ご登録はこちら

■フランス・フランス語情報満載■
フランス語ビデオ講座
A la Cafet’ 「旬のフランス・フランス語情報」

■アンサンブルPodcastについて■
【番組情報】
iPhone, iTunesはこちら

【番組説明】
フランス語の短い表現を楽しくわかりやすく紹介いたします。

現在不定期にお届けします。
確実にお届けするための方法として、iTunesやPodcastの、アプリの購読ボタンを押せば自動的に配信されますので、ぜひ「購読する」のボタンを押してください。

配信者:株式会社アンサンブルアンフランセ
カテゴリ:教育 言語
公開数:すべて
番組の時間:2分~9分

2024年4月16日(火)、13日(土)シドニーの商業施設で男が刃物で6人を刺殺、十数人が負傷した事件で、その場に居合わせたフランス人男性ダミアン・ゲロー(Damien Guérot)さんは、鉄ポールを手に犯人の行く手を阻み、その映像がニュースやSNSで世界中に拡散されました。その勇敢な行為に感謝の意を込め、アンソニー・アルバニージー(Anthony Albanese)豪首相は、同氏にオーストラリア国籍を付与すると発表しました。

 

「鉄ポールの男」のビザ、残りあと1か月、国籍付与に署名運動

商業施設の刺殺事件の映像が公表された直後、エスカレーターでナイフを持った男の行く手を鉄ポールで阻む男性がフランス人のゲローさんだということが判明しました。

建設関係の仕事でオーストラリアに滞在している同氏ですが、豪メディアのインタビューで彼のビザがあと1か月で切れることがわかると、事件の翌日市民の間で署名運動が起こりました。

署名運動の発起人、ベリンダ・ロビンソン(Belinda Robinson)さんは、ボンディ・ウエストフィールドで(Bondi Westfield:事件現場の商業施設の名前)ダミアン・ゲローさんは自分の命をも顧みず、無差別殺人犯に立ち向かった」ことに敬意を表し署名運動を開始したとコメントしています。

事件の映像を見ると、エスカレーターで上層階に移動しようとしている犯人に対峙し、鉄ポールで行く手を阻止するゲローさんの姿が見られます。

署名運動はネット上でオーストラリア政府に対し行われ、その趣旨は「彼の英雄的行為のおかげで(さらなる殺傷が阻止され)どれだけの人の命が救われたかわかりません。彼のオーストラリア滞在許可があと1か月で切れるため、我々は政府にたいし、ゲロー氏の勇敢な行動に感謝の意をこめオーストラリア国籍の付与を要求します」と記載されています。

謙虚な2人のヒーロー

ゲローさんは、この日会社の同僚で友人のシラス・デスプロー(Silas Despreaux)さんと施設内のフィットネスクラブに来ていました。館内の騒ぎに気付いた彼らは犯人を見つけると、その場にあったものを手に犯人を捕まえようと追いかけますが、最終的には近くに居合わせた女性警官が犯人を射殺します。同警官は、「彼らの協力のおかげ」とコメントしています。

インタビューに答えた二人は「とにかくナイフを持った人殺しを捕まえようと考えずに行動した。こういう状況だとアドレナリンが出るからね」と当時の状況を説明しました。また、「本当のヒーローは女性警官です」とコメントしました。

メディアでデスプローさんは永住権を持っているものの、ゲローさんはあと1か月でビザが切れると報道されています。

映像は英語(”bollard”は英語で鉄ポールの意)

 

「オーストラリアにいつまでもいてください」、豪首相

アルバニー首相は、「困難な時ほど人間の素性が現れるというが、わが国民ですらないゲロー氏が行った勇敢な行為は称賛に値します。フランスにとっては(素晴らしい人を失い)残念なことになるが、こういう人は我が国に大歓迎です」とオーストラリア国籍付与を発表しました。

マクロン大統領も、犠牲者と家族にお悔やみを述べるとともに、「模範的フランス国民」とXでコメントしています。

執筆:マダム・カトウ

カンヌ映画祭

2024年4月12日(金)、今年で第77回目を迎えるカンヌ映画祭(Festival de Cannes)が、5月14日~25日まで南仏のリゾート地カンヌで開催されます。それに先立ち、昨日11日、今回コンペティション部門に出品される19作品が発表されました。今年はハリウッドの大御所たちが勢ぞろい、ジョージ・ルーカス、フランシス・フォード・コッポラ、ケビン・コスナー、ニコラス・ケイジ、ユマ・サーマンなど、いつも以上にアメリカン映画の存在感が増しそうです。

 

ジョージ・ルーカスにパルム・ドール名誉賞

今年カンヌに訪れるアメリカ勢、まずはあの『スターウォーズ』、『インディアナジョーンズ』の生みの親、今年79歳のジョージ・ルーカス監督に、最終日の25日にパルム・ドール・ドヌール(Palme d’or d’honneur)が贈られることが決まりました。

巨匠コッポラ監督、最新大作でコンペティションにノミネート

そしてハリウッド黄金時代の巨匠、『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』のフランシス・フォード・コッポラ監督の長編最新作『メガロポリス(原題)』がコンペティション部門でプレミア上映されます。

この作品は映画祭ディレクター、ティエリー・フレモー(Thierry Frémaux)が「大切な作品」とコメントするように、今回のノミネート作品のうち最も期待の高い作品と評されています。

今年85歳のコッポラ監督は、カンヌ映画祭の中でもグランプリ、パルム・ドールを2回(1974年『カンバセーション盗聴』と1978年『地獄の黙示録』)受賞した数少ない監督の一人です。

『メガロポリス(原題)』は監督が長い間温めていたプロジェクトで、今回膨大な製作費をかけ世に出されました。俳優のアダム・ドライバー(Adam Driver)、ジャンカルロ・エスポジート(Giancarlo Esposito)が起用されています。

監督ケビン・コスナー、アメリカの物語でクロワゼットにカムバック

俳優のケビン・コスナーは、才能あるアカデミー賞受賞監督、プロデューサーとしても以前から注目されています。今回はコンペティション外のアヴァン・プルミエールで、その作品『ホライズン(原題)』が上映されます。注)クロワゼット(La Croisette)はカンヌの目抜き通り

作品はアメリカ開拓時代の西部劇ですが、フレモー氏によると「コスナー監督は3時間にわたりアメリカの歴史物語を頑固なまでに再訪し」映画にしています。

 

フランスから5作品がノミネート、女性監督数、昨年から減少

フランスからパルムドールを狙うのは、2015年に受賞したジャック・オディアール(Jacques Audiard)、クリストフ・オノレ(Christophe Honoré)、俳優でもあるジル・ルルーシュ(Gilles Lellouche)、デビュー作からノミネート経験のあるアガット・リーダンジェール(Agathe Riedinger)、コラリー・ファルジェア(Coralie Fargeat)の男性3名、女性2名の5監督です。

女性監督のノミネート数が少なすぎるとの長年の批判を受け大幅に増えた昨年23年から一歩後退し、今年は上記2監督に加え、イギリス人のアンドレア・アーノルド(Andrea Arnold)監督、インド人のパヤール・カパディア(Payal Kapadia)監督の合計4名のみ、その割合は全体のわずか20%にすぎません。

 

コンペティション部門、19作品リスト

• 『The Apprentice』、アリ・アバシ(Ali Abbasi)(デンマーク)

• 『Motel destino』 、カリム・アイヌエス(Karim Aïnouz)(ブラジル)

• 『Bird』、アンドレア・アーノルド(Andrea Arnold )(英)

• 『エミリア・ぺレース(原題:Emilia Perez)』、ジャック・オディアール(仏)

• 『Anora』  、ショーン・ベーカー(Sean Baker)(米)

• 『Megalopolis 』 、フランシス・フォード・コッポラ(米)

• 『The Shrouds 』 、ダヴィッド・クローネンバーグ(David Cronenberg)(米)

• 『The Substance 』 、コラリー・ファルジェア(仏)

• 『Grand Tour 』、ミゲル・ゴメス(Miguel Gomes)(ポルトガル)

• 『マルセロ・ミオ(原題:Marcello Mio) 、クリストフ・オノレ(仏)

• 『Caught by the Tides 』 、ジア・ザンケ(Jia Zhangke)(中)

• 『All We Imagine as Light』 、 パヴァル・カパディア(Payal Kapadia)(印)

• 『Kinds of Kindness』、ヨルゴス・ランティモス(Yorgos Lanthimos) (希)

• 『ラムール・ウフ(原題:L’Amour ouf )』、ジル・ルルーシュ(仏)

• 『ディアモン・ブリュット(原題:Diamant brut)』、アガト・リーダンンジェール(仏)

• 『Oh Canada』、ポール・シュラデール(Paul Schrader)(米)

• 『Limonov – The Ballad』、キリル・セレブレニコフ(Kirill Serebrennikov)(露)

• 『Parthenope』、パオロ・ソレンティーノ(Paolo Sorrentino)(伊)

• 『The Girl With the Needle』、マグヌス・ファン・ホルン(Magnus von Horn)(蘭)

執筆:マダム・カトウ

Play

フランス語には、一年に12個ある「月(つき)」を使った諺があることをご存じですか?今回は「4月」についてアンサンブルアンフランセ講師のVanessa先生が、ご紹介します。

YouTubeで実際に動画を確認したい方はこちらをご確認ください。

Podcastでは主にアンサンブルのYouTube番組「フランス語TV」でご紹介した表現を公開しています。
動画で確認したいという方は、アンサンブルのYouTube番組「フランス語TV」をご覧くださいね!

■フランス語を学ぶには■
当Podcastは『オンラインフランス語 アンサンブルアンフランセ』が運営しています。
フレッシュな新人から講師歴35年のベテランまで、ネイティブ・日本人講師が多数在籍する、国内最大級のオンラインフランス語学校です。
Skypeで365日、1回1,500円から自宅や職場でマンツーマンのフランス語レッスンが受講できます。

無料体験レッスン」好評受付中です♪(特典もあります!)

全くの入門者の方でも安心です。ご希望の方は体験レッスン受講の前後に当校のカウンセラーに、オンライン学習の効果的な利用方法や、講師選び等ご相談ください(無料)。

初心者〜中級者対象、定額料金・受講し放題でフランス語が学べる、革新的なグループレッスンもぜひご受講ください。
驚きの低価格で楽しくフランス語を学習しましょう。

無料お試し期間もありますので、こちらのページをご覧ください。

■無料メールレッスン■
アンサンブルのメールマガジン『フランス語無料メールレッスン』では、すぐに使えるフランス語の一言や、なるほど〜なことわざなどを2日に1回、日本時間11時にクイズ形式などで配信しています。
ご登録はこちら

■フランス・フランス語情報満載■
フランス語ビデオ講座
A la Cafet’ 「旬のフランス・フランス語情報」

■アンサンブルPodcastについて■
【番組情報】
iPhone, iTunesはこちら

【番組説明】
フランス語の短い表現を楽しくわかりやすく紹介いたします。

現在不定期にお届けします。
確実にお届けするための方法として、iTunesやPodcastの、アプリの購読ボタンを押せば自動的に配信されますので、ぜひ「購読する」のボタンを押してください。

配信者:株式会社アンサンブルアンフランセ
カテゴリ:教育 言語
公開数:すべて
番組の時間:2分~9分

2024年4月9日(火)、パリ五輪まであと120日あまり、開会式だけで十数万人の観客がパリを訪れる一大イベントの開催にホテルはどこも満室かと思いきや、実は期待したほど埋まっていないようです。

 

オリンピック期間のパリ、観光客に避けられている?

パリの中心、試合会場近くに位置するホテルのオーナー、ファビエンヌ・アルドゥアン(Fabienne Ardouin)氏は「開会式の日の部屋はまだ40%も空いています」と嘆いています。しかも、1か月まえから一件も新規の予約が入っていません。

同氏は理由として、インフレによるフランス人の購買力の低下や、パリ市内の交通規制などの発表によるイメージダウンを上げています。

オリンピック運営委員会も大幅キャンセル

パリ8区にあるホテルのオーナー、エマニュエル・バルバ(Emmanuelle Barbat)氏は、フランスオリンピック委員会と契約し、満室になると期待していました。

ところが、一か月前、契約書で認められている通り、一部の部屋がキャンセルになりました。キャンセルで失った売り上げ見込みは23万ユーロ(約3,794万円/1ユーロ=164円)にものぼります。

オリンピック委員会は、契約時ホテルに対し客室の80%を同委員会用に抑えることを条件にしていました。最終的に、バルバ氏のホテルは抑えた数の43%がキャンセルされました。

現在空室になっている部屋の表示価格は450ユーロ(約73,000円)ですが、今後間違いなく値下げされるでしょう。オーナーは「空室になるよりいい」と話しています。

個人のアパート、エアビー、強気の値段を維持

一方、エアビーアンドビー(Airbnb)などで貸し出されているアパートの賃貸は、値下げされる様子はありません。

大手プラットフォームから数字の公表がないため、埋まり具合は不明ですが、シャンゼリゼ大通り(Champs Élysées)にある普段なら一泊407ユーロ(約67,000円)で貸し出されているアパートは、オリンピック期間2,600ユーロ(約426,000円)と約6倍に値上げされています。当然、借り手はまだ見つかっていないようです。

 

パリ全体で空室50%も、損はしない

大手会計事務所のオリヴィエ・プチ(Olivier Petit)氏は、「一般観光客が減ったとしても、オリンピック期間の客室単価が高いことで売り上げは十分に伸びる」と述べ、ホテルは通常より儲かるとみています。

一般的にあまり知られていませんが、パリのホテル業界では夏休み期間はオフシーズンに当たります。バカンスシーズンのためビジネス客がいないからです。料金も5月~6月、9月~10月など見本市などが盛んにおこなわれるシーズンのほうが高く設定されています。

今年はパリオリンピック開催でオフシーズンの夏休みに高い料金を払う宿泊客がくるわけですから、満室にならずとも例年より売り上げが高いことは間違いありません。

執筆;マダム・カトウ

2024年夏のパリオリンピックもあることから、フランス旅行を計画されている方もいらっしゃるかと思います。日本から直行便でも14時間弱のフライトになりますので、決して近い距離ではありません。時間と費用をかけてフランスに行くのなら、絶対に楽しい旅にしたいですよね。今回は、フランス人が好む旅のスタイルや行き先人気の体験型博物館の紹介をします。

 

バカンス旅行はアクティブに!がフランス流

長い休暇を取る習慣があるフランス人にとって、バカンスはゆったりのんびりできると同時に童心に帰って遊びに夢中になれる大切な時間

夏の長期休暇では、普段なかなか行けない場所に遠出をするケースが多いようです。海水浴、山登り、自転車でツーリング、歴史建築物などの観光が人気!

自分の好みに合わせて海方面か山方面かをざっと決めておき、そこに観光名所めぐりを組み合わせるというスタイルが多いようです。

 

フランス人はキャンプ大好き!充実の設備も人気

そして、キャンプが大好きなフランス人も多く、夏になると各地のキャンプ場が賑やかになります。自分のテントを持ち込んで泊まるタイプもありますが、バンガローをレンタルするなど好みや予算に合わせて決めていきます。

多くのフランス人は、悪天候になっても別の場所にさっと移動可能なテント泊がお気に入りらしく、気軽にふらりとキャンプ生活を楽しみます。

充実の設備で気軽にキャンプを楽しめる

またキャンプ場には食事やカフェが飲める飲食店、食料品店、プールが併設されているなど、かなり設備が充実している所もあります。

夏になると、普段離れて暮らしている家族が各自のテントを持ち寄り、大家族でキャンプ生活を楽しむ姿もよく見かけます。

日が暮れるまで外で過ごし、夜になったらダンスパーティーをしたり、夏のフランス人達は心から休暇を楽しんでいるようです。

 

オリジナル旅なら体験型の博物館がおすすめ!

フランス人の旅のスタイルは、どちらかというと屋外でのアウトドアを選ぶこと多いようですが、そんな彼らが喜んで行く屋内施設スポットがあります。それは、テーマに沿った体験型の博物館です。

情報と体感を通して知識を深めていくのが特徴で、展示物以外にアトリエなどがあります。いくつか紹介しましょう。

① チョコレートの博物館 la Cité du Chocolat VALRHONA

Valrhona社が運営するチョコレート博物館です。チョコレートができる過程やショコラアトリエ、試食コーナーがあります。

アクセス:TGVでパリから3時間、マルセイユから2時間
公式サイト:https://citeduchocolat.com/

② シテ化学産業博物館 Cité des sciences et de l’industrie

体験型の博物館でプラネタリウムもあり、子供から大人まで楽しめます。

アクセス:パリのメトロ7番線 Porte de la Viletteで下車
公式サイト:https://www.cite-sciences.fr/fr/accueil

③ 香水作りを見学できる Fragonard parfumeur

フランスの香水メーカーFragonard社が提供する工場見学です。香水を作る過程を無料で見学できます。

アクセス:南フランスのカンヌから車で30分 または、カンヌから1時間に2本出ているグラース行きの電車+徒歩 トータル約50分
公式サイト:https://usines-parfum.fragonard.com/usines/usine-historique/

①~③の博物館はどれも興味深く、リピートしてさらに学びを深めたいと思えるクオリティでした。

 

フランス人のパリに対する思いは少し複雑?

世界的な観光地であるパリ。建築や街並み、美術館など多くの楽しみがあり、外国人観光客には言わずと知れた人気の都市です。しかし、フランス人にパリについて尋ねると、驚く反応が返ってきます

「あ、パリ?フランスの首都だけど、町や地下鉄の汚さは同じフランス国民として恥ずかしいよ。国際都市であのレベルはちょっとねぇ。」

「街歩きは楽しいけど、曇り空と寒さ、本当に雨も人も多いわよね。」

「仕事の研修でパリには行ったよ。僕にとっては仕事の延長の場に思えて楽しめないよ。」

私がパリへ遊びに行くと言っても、「そうなの。スリに気をつけなさいよ!」というアドバイスのみで肩透かしをくらった印象です。

パリから電車で40分圏内の隣街に住み、パリによく遊びに行く親戚も「パリは遊びに行くには楽しいけど、あそこにアパートを買うなんてことは絶対いやだね。」

どうやら人が多く場所によっては治安に気を付けなければいけない、お天気も曇りが多い…などの理由からか、生活する環境には適してないと考えている印象を受けます。

フランス人の考え方は一部納得できる部分もあります。それでも、パリは街歩きで建築物を見るだけでも十分に楽しめるほど魅力的な場所であることは確かです。都市なので物価は高めですが、競合が激しいせいかクオリティは高いと感じることが多いです。

 

まとめ

日本人の私たちが、ゆっくり時間を取ってキャンプを楽しむというのは難しいかもしれませんが、花の都パリの観光と体験型博物館の組み合わせなら可能だと思います。また、カフェや公園での人間観察だけでも十分な発見がある思いますよ。

執筆 YUKO

Play

いろいろな語彙・表現を知っていることは、フランス語を話す上でも、書く上でも大事です。そこで今回は「être fleur bleue」の意味と使い方を例文を挙げて、アンサンブルアンフランセ講師のVanessa先生が紹介します。

YouTubeで実際に動画を確認したい方はこちらをご確認ください。

Podcastでは主にアンサンブルのYouTube番組「フランス語TV」でご紹介した表現を公開しています。
動画で確認したいという方は、アンサンブルのYouTube番組「フランス語TV」をご覧くださいね!

■フランス語を学ぶには■
当Podcastは『オンラインフランス語 アンサンブルアンフランセ』が運営しています。
フレッシュな新人から講師歴35年のベテランまで、ネイティブ・日本人講師が多数在籍する、国内最大級のオンラインフランス語学校です。
Skypeで365日、1回1,500円から自宅や職場でマンツーマンのフランス語レッスンが受講できます。

無料体験レッスン」好評受付中です♪(特典もあります!)

全くの入門者の方でも安心です。ご希望の方は体験レッスン受講の前後に当校のカウンセラーに、オンライン学習の効果的な利用方法や、講師選び等ご相談ください(無料)。

初心者〜中級者対象、定額料金・受講し放題でフランス語が学べる、革新的なグループレッスンもぜひご受講ください。
驚きの低価格で楽しくフランス語を学習しましょう。

無料お試し期間もありますので、こちらのページをご覧ください。

■無料メールレッスン■
アンサンブルのメールマガジン『フランス語無料メールレッスン』では、すぐに使えるフランス語の一言や、なるほど〜なことわざなどを2日に1回、日本時間11時にクイズ形式などで配信しています。
ご登録はこちら

■フランス・フランス語情報満載■
フランス語ビデオ講座
A la Cafet’ 「旬のフランス・フランス語情報」

■アンサンブルPodcastについて■
【番組情報】
iPhone, iTunesはこちら

【番組説明】
フランス語の短い表現を楽しくわかりやすく紹介いたします。

現在不定期にお届けします。
確実にお届けするための方法として、iTunesやPodcastの、アプリの購読ボタンを押せば自動的に配信されますので、ぜひ「購読する」のボタンを押してください。

配信者:株式会社アンサンブルアンフランセ
カテゴリ:教育 言語
公開数:すべて
番組の時間:2分~9分

2024年4月5日(金)、「パリ五輪は皆のオリンピックになる」と2016年、五輪誘致に立候補したフランスを代表し、カヌーのオリンピック金メダリスト、仏五輪委員長のトニー・エスタンゲ(Tony Estanguet)は約束しました。開会式があと3か月後に迫る今、その約束は具体的にどうなったのか、フランスのメディアが検証しました。

 

約束その1:市中開催の開会式に「60万人」、誰もが参加できる?

パリ五輪の目玉の一つとして皆をあっと驚かせたセーヌ川で行う開会式は、2021年にパリ五輪の具体案が公表されたとき、「総数にして60万人が参加できる」と発表されました。

これまでスタジアムで行われていた開会式の参加人数は数万人が限度でしたが、セーヌ河岸の約6.3kmを利用して行うこの開会式は、有料チケットで購入した仮設スタンド席以外に、だれでも沿道で開会式を見ることができる「無料ゾーン」を設けることで「誰でも」参加できることから、スタジアム開催の10倍の数がはじき出されていました。

参加可能人数、当初の半分

しかしながら、治安維持上の困難から、フランスオリンピック委員会、パリ市、国の三者での度重なる協議の末、この数は採算下方修正され、今年に入り、有料ゾーン104,000人と無料ゾーン220,000人、合わせて当初の60万人から半数程度の326,000人になりました。

無料ゾーン、海外からの参加は実質不可能

さらに当初は誰でも「無料チケットをネットで申し込む」ことができると発表されていましたが、結局、国とパリ市、およびイルドフランスの自治体、オリンピック委員会が「信頼をもとに」配布することに変更されました。これにより、海外からの観客は排除され、パリ市民など地元の人だけが参加できることになります。自治体にわたるチケットの配布方法は決まっていません。

 

約束その2:すべての公共機関が無料?

2016年、五輪誘致に立候補した時、エスタンゲ大会委員長は、競技の入場券を持つ人は試合会場まで公共交通機関を「無料で利用できる」と宣言し、その後数年にわたりこの発言を繰り返していました。

ところが2022年12月、インフレで大会総予算の大幅な見直しを迫られると、「公共交通機関無料」に費やす予定だった4,500万ユーロ(約73憶8,000万円/1ユーロ=約163 円)は予算から削除されました。

無料どころか料金2倍に値上げ

無料でなくなったうえに、パリ及び郊外の交通を運営する、イル=ド=フランス・モビリテ(Ile-de-France Mobilités (IDFM))社は五輪開催の1週間前7月20日からパラリンピック閉会の9月8日まで、メトロのチケットなどを2倍の4ユーロ(約652円)に値上げすると発表しました。

地元民の費用負担が増えることによる不満を危惧し、定期代は据え置き、またチャージ式の回数券ナビゴイージー(Navigo easy)の利用者には7月20日前までにチャージするよう呼びかけています。

 

約束その3:セーヌ川で水泳競技?

この発表を最初に聞いたとき、多くのパリ市民が顔をしかめたセーヌ川での水泳競技は、今のところ開催されることになっています。

セーヌ川開催が予定されているのは、マラソンスイミングとよばれる男女10kmの遠泳と、トライアスロン(1.5km)の2競技で、競泳4種目やシンクロナイズドスイミングは、出来立ての新しいオリンピックプールで行われます。

パリ市、オリンピック委は「楽観」

セーヌ川を泳げるようにするために、14憶ユーロ(約2,296憶円)もの巨額の費用をかけ、過去数年間にわたり、川の水の浄化工事などが行われてきました。昨年8月のテスト運用の直前に大雨が降ったため、川から検出されたバクテリアの濃度が高く、予定されていたテストは見送られました。

パリ市と五輪委員会は、昨年は浄化システムがすべて完成していなかったとし、今年の8月には「問題なく利用できる」との見解を発表していますが、国は予想外の雨が降った場合、汚水がセーヌ川の遊泳箇所に流れ込む可能性は否定できないとし、競技開催に疑問を投げかけています。

パリ市と五輪委員会は、この場合も「数日間開催を延期すればいい」と楽観的な姿勢をくずしていません。

選手ら「不安」を表明、パリの歴史的価値より、選手の健康を第一に

一方、「選手たちの健康を第一に考えるべき」と、マラソンスイミング金メダリストのアナ・マルセラ・クンハ(Ana Marcela Cunha)選手(ブラジル)はメディアのインタビューに答えています。

同選手は「セーヌ川、そしてエッフェル塔など、その歴史的な価値がパリのオーガナイザーにとってどれだけ大事かよくわかりますが、残念ながら(水の汚染で)競技を開催できない場合もあることを了承すべき」、つまり、セーヌ川が利用できなかった際の別の場所を用意すべきだと主張しています。

さらに「セーヌ川は泳ぐのには適していないと思う」と述べています。

このほかにも、新しいパリ市郊外線の新路線の工事の遅れなど、いくつかの点がメディアに指摘されています。

当初の発表と大きくずれてきたパリ五輪の運営ですが、ユニークな大会になることは間違いありません。

執筆:マダム・カトウ

フランスの住宅は、地方によって見られる住宅様式が異なることをご存知ですか?

じつは景観を乱さないように行政が家や店舗の建て替えに関して厳しく取り締まっているのです。地震が少ないおかげで昔からの建物が多く残っていることも手伝って、現在でも、歴史的背景や風土を反映した伝統的な様式の住宅を多く見ることができます。

今回は、地方によって異なるフランスの家のスタイルについてご紹介します。

 

オスマン様式 Style Haussmanien

パリの均一な建物が並ぶ景観は、多くのオスマン様式の建物から形成されています。

19世紀のオスマン都市改造計画に基づいて建築された、石造りのファサード la façadeや美しく装飾されたバルコニー le balcon、大きな窓 la fenêtreが特徴的な建物です。最上階はかつて、使用人が暮らすための屋根裏部屋 le grenierだったため、天井が低い小さな部屋となっています。

当時から変わらない外観はとても美しいのですが、各部屋だけを改装して居住し続け、共用部分は改装されていないことも多々あります。そのため、しばしば水漏れが発生したり、エレベーターがないままの建物も多く、エレベーターがあっても、2人乗るのが精一杯なサイズだったりということがあります。歴史ある美しさと便利さはなかなか相容れない部分も多いのかもしれませんね。

 

プロヴァンス様式 Style Provençal

美しいラヴェンダー畑やローマ時代の遺跡など、人気の観光地が多いプロヴァンス地方。この地方では、赤い瓦の屋根le toit、鮮やかな色の雨戸 le volet、石の壁 le mur、オリーブやミモザなど地中海の温暖な気候に合った植物が生えた庭園 le jardinや中庭 la courが特徴的な家が多く見られます。

現在はクーラーを設置している家も多いですが、かつては夏の暑い昼間はカラフルな雨戸を閉めて、熱気を家の中に入れないようにして、過ごしていました。

 

ノルマンディー様式 Style Norman

牛、馬、羊などの畜産動物が多く、牧歌的な景色が広がるノルマンディー地方。有名なモンサンミッシェルがあるのもこの地方です。

この地方では、日本でもかつてはよく見かけた茅葺き屋根 la chaumièreやコロンバージュ le colombageと呼ばれる木組みの構造、木組みの間を漆喰 le plâtreで固めた家が多く見られます。牧草地の中にノルマンディー様式の典型的な家が建っている様子は、まるで絵本の世界のようです。

コロンバージュの色は素材の色である茶色が多いですが、淡い緑色や水色など好みの色に塗装されていることもあります。

 

ブルターニュ様式 Style Breton

ノルマンディー地方の隣に位置するブルターニュ地方ですが、ノルマンディー地方とは異なる様式の家が多く見られます。ブルターニュ地方は、海に囲まれ、雨がよく降り、潮を含んだ強風が吹くことも多いため、あまり木材は用いられず、頑丈な石作りの家が多いのが特色です。

 

アルザス様式 Style Alsacien

ドイツ国境に位置するアルザス地方は、歴史上、何度かドイツ領土になったこともあるため、ドイツ文化の影響を受けた様式の住宅が多く見られます。

この地方では、ノルマンディー地方と同様のコロンバージュと呼ばれる木組みの構造に青や赤などのカラフルな壁の家が多く見られます。

色とりどりの家が並んでいる様子はとてもフォトジェニックなのですが、これは家主 le propriétaireが好みの色を塗ったわけではありません。かつて、住人の職業が壁の色でわかるようになっていた時の名残で、赤は鍛冶職人、青は木工職人、黄色はパン・お菓子職人、緑は布・皮革縫製職人、クリーム色は建築関連の職業の人と決まっていたそうです。

またアルザス地方の家は、雨戸が採光用にハート型にくり抜かれていることが多く、バルコニーにたくさんの花が飾られている様子はとてもメルヘンチック。観光客は皆、その美しい街並みにカメラを向けています。

 

バスク様式 Style Basque

スペイン国境に位置するバスク地方では、白い壁と鮮やかな色のコロンバージュが特徴の住宅をよく見かけます。バスク地方は雨がよく降ることもあり、3方の壁はコロンバージュがない白い壁となっていて、前面のみコロンバージュが施されています。

現在コロンバージュの色は真紅色の他に紺色やグレー、緑色なども見かけますが、かつては牛の血液を防虫対策として木材に塗っていたため、伝統色は真紅色になります。

 

まとめ

フランスでは景観を守るため、スーパーマーケットやガソリンスタンド、レストランなどの建物も、その地域の住宅に合わせた外装になっていることがよくあります。伝統的な建築様式の建物がホテルとして利用されていることも多く、町や村全体がその地方らしい統一された雰囲気になっています。

フランスの地方を訪れた際は、ぜひ家のスタイルの違いにも注目してみてくださいね。

執筆者:YUBO

オンラインフランス語学校アンサンブルアンフランセは、プロの講師によるマンツーマンのスカイプレッスンが1回1500円~受講できます。いつでもどこでも手軽に受講できる利便性と生徒一人一人にカスタマイズされた質の高いレッスンが好評です。→フランス語無料スカイプ体験レッスンはこちら メールマガジンであなたのフランス語学習をサポートする情報をお届けします。フランス語メールレッスン