実録:パリでTCFを受けてみた《試験対策編》

2016.11.17

TCFのロゴマーク
フランス語のTOEICとも言うべき、仏語実力認定試験 TCF。受験方法には、Papier(従来の、紙の冊子で受ける方法)と、SO(Sur Ordinateur、パソコン上で受ける方法)と二通りあります。

現在パリの語学学校に在籍する筆者は、最近その両方を受ける機会がありました。そこで双方の違いを含め、そのもようをレポートしたいと思います。日本で受験する場合と多少違いはあるかもしれませんが、ご参考になれば幸いです。( TCFについてはこちら /tcf1.html をご覧ください。)

 

受験日程、申し込み方法など

試験を受ける

筆者が在籍するのはパリ14区にある「ソルボンヌ文明講座」Cours de Civilisation Frqnçaise de la Sorbonne。国立大ソルボンヌ第4付属の語学学校です。この学校を試験会場として、ほぼ毎月、Papier(紙の試験用紙)とSO(Sur Ordinateur、パソコン上で受けるもの)の各1回ずつ、計2回のTCF試験が行われています。学校がそのまま会場なので、学校にある申込用紙に書き込んで、セクレタリア(事務室)で申し込むだけ。超簡単!もちろん、オンラインで申し込むこともできます。

http://www.ccfs-sorbonne.fr/Inscription-au-TCF.html?lang=fr

ただし、時期によっては席が埋まってしまうこともあり、早めに申し込みするのがよさそうです。筆者がPapierで受けたときは、申し込み時点で直近の試験日程はすでに埋まってしまっていて、次の月まで待つことになりました。

料金は、リスニングと文章問題のみのベーシックコースで110ユーロ。会場などにもよりますが、日本で受けるのとそう変わらないといえるでしょう。

 

リスニング対策

リスニング対策では、聞き取れないところを理解することが大切なので、音源を用いて自分で勉強するなら全文スクリプト(活字に起こしたもの)つきのものが断然おすすめ。スクリプト中の分からないコトバを全部調べて理解したうえで、音源を繰り返し聞いて慣れるようにするとよいでしょう。
筆者は、学校の教科書についていたリスニングプログラムを使って勉強しました。

 

文法、内容理解等の文章題対策

いろいろ新しいものに手を出すより、数を絞って同じ問題を繰り返し解いたほうが身につきます。テキストや文法書はお気に入りのものを選び、そっくり自分のものにするつもりで取り組みましょう。
筆者は今も昔も、勉強は学校の授業が第一!主義。当時はB2クラスにいたので、そのクラスの4か月分ほどのノートを最初から全部復習しました。

 

模試

TCFの模試を受けることができる環境であれば、ぜひ一度受験することをお勧めします。断然、余裕が違ってきます。インターネット上でも無料で受けられるサイトがいくつもあるので、検索してみてください。
ただし、実際の試験内容についてはしっかり自分で調べておくこと。実際の試験では全76問なのに、模試サイトによっては、40問ほどの設問しかしか設けていないものも。当日になって試験会場で慌てるようなことのないようにしましょう。

 

そして当日へ・・・

さて、試験1週間ほど前に郵送で Convocation (受験票)が送られてきて、それと、筆記用具と、身分証明書をもって会場へ向かいます。答案用紙に鉛筆書きは禁止、必ず黒か青のペンを忘れずに。

今回は、Papier、SOともにはじめてだったので、当日はそれぞれに戸惑ったことや、困ったことがありました。次回はそんな試験当日のもようを詳しくお送りします。

DELF/DALF日本オフィシャルサイト http://www.delfdalf.jp/tcf_jp.htm
Campus France日本オフィシャルサイト http://www.japon.campusfrance.org/ja/certifications-jp
在日フランス大使館オフィシャルサイト http://www.ambafrance-jp.org/TCF

 

執筆 Rana

 

 

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