フランス人は痛みに弱い?

2016.10.27.

頭痛

今回は、フランス人に着いて気になっていることの一つについてお話ししたいと思います。

 

フランス人は鎮痛剤が手放せない?

記事のタイトルにもありますように、フランス人というのは本当に、痛みに敏感な国民だなぁと思うのです。とにかく、身体のありとあらゆる痛みに対して鎮痛剤を服用します。頭痛や虫歯が痛む場合ならわかるのですが、「これは我慢するしかない」タイプの慢性的な痛みに対しても鎮痛剤を飲みます。

こちらフランスで最もメジャーな鎮痛剤、Doliprane ドリプランヌです。

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錠剤に水に溶かすタイプに赤ちゃん用シロップまであります!

例えば腱鞘炎。私は3ヶ月になる息子がいますが、毎日何時間も抱っこしたりしょっちゅう抱き上げるので、左の手首が痛い痛い!これをフランスでホームドクターに訴えると、「あなたは授乳中で大した処置はできないから、鎮痛剤を飲みなさい。」と言われるそう。

うーん、わかるんですけど、痛み止めが効くのってほんの数時間でその場しのぎにしかならないし、根本的な改善法とか手首の使い方の工夫とか、お医者さんからはもっと役立つアドバイスが欲しいんですけど…って思ってしまいそうですよね。

しかも鎮痛剤は摂取量に制限があって、「成人は一日◎錠まで、◎時間の間隔を空けること」っていう注意書きがありますよね?リミットに近づくとかえって身体に悪いような気がして・・・私は生まれて一度も制限数まで服用したことは無いのですが、フランス人は限界までバンバン飲むそうです!

痛みが続く限り限界量を毎日飲む人だっているとのこと!だって◎錠までOKなんだもん、大丈夫!という具合にお医者さんもどんどん勧めて来るからでしょうね…

そして私が一番驚いたのは、滞在中に歯医者で治療を受けた時のことですが、どんなに小さい虫歯治療でも麻酔を打つんです!歯を削るときの「キーン!」が痛いからだと思うのですが、フランスで初めて虫歯治療を受けた際、いきなり麻酔注射を打たれたので、よっぽど酷い虫歯なのかと怖くなってしまいました!だって、日本では軽い虫歯の治療は麻酔無しで行われますよね?

それに、歯を削られている時の不快な痛みよりも、麻酔注射のほうが断然痛いと個人的には思うのですが(おまけに私の歯医者さんは勢いがいいので、よけいに痛いんです涙)…

「数分続く不快な痛み」を取るか、「一瞬で終わる鋭い痛み」を取るか、どっちかなんでしょうね(苦笑)

フランスの出産は無痛分娩

…とまあここまで「フランス人は痛みに弱い」、「フランス人はちょっとの痛みで鎮痛剤を飲み過ぎ」というような、批判めいた書き方をしてきました…が、逆の見方をすると、私たち日本人が痛みに強すぎる、とも言えると思います。痛みに対して美学を持っているというか…

その一番分かりやすい例としては「出産」。痛い思いをして産んだ子だからこそ可愛い!というような言葉をよく耳にします。

それが理由とは思いませんが、日本は現在でも先進国の中で数少ない「麻酔無し出産」が主流の国ですよね。欧米では圧倒的に無痛分娩を選ぶ人が多いので、これは医学の進歩うんぬんより「出産に対する考え方」で選択が別れているのだろうと思われます。

フランスと日本 考え方の違い

麻酔の使用についてフランス人は次のような考えだと思います。治療や出産の妨げにもなりかねない不要な痛みは、人体に安全な範囲で取り除いてあげるほうがいい。これは一理あるな〜と感じます。日本人の中にも痛みにすごく弱い人はいるはずなので、「治療が痛そうだから」という理由で怖くて歯医者や病院になかなか行けず、結局症状が悪化してしまった→もっと痛い思いをする、というケースは少なくないのでは?

ただ出産に関しては、麻酔が存在しない太古の昔から行われてきたものであって、麻酔無しの出産こそが「自然な方法」。とりわけ自然の力を重んじる日本人にとっては、現在でも麻酔の力に頼らない出産こそが「自然で当たり前」というのには頷ける部分があります(私も日本人ですしね…)。

いろいろと偉そうなことを書きましたが、私は実は出産の際、迷うことなく無痛分娩を選びました^^;だって自由に選べるなら、当然痛くないほうがいいじゃないですか〜!しかも「無痛」といっても感覚が完全に麻痺してしまうのではなく、「痛い!」という不快感だけを取り除き、出産のいきみに必要な感覚はちゃんと残してくれます。

 

あとがき

私は麻酔を打つタイミングがぎりぎりだったので、打つ直前の陣痛は強烈に痛くて死ぬかと思いましたが、大抵の日本人女性はさらに上の痛みと最後まで戦うんだ…と思うと恐ろしくなったのと同時に、日本人ってやっぱりすごいなー!と尊敬してしまいました★

長くなりましたが、痛みに対する考え方を分けるのはやはり、その国の文化なのでしょうね。

執筆 Miwa

 

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