フランス旅行情報、楽しく役立つフランス語学習情報を毎日更新中

パリの街は汚い?東京に見習え!~6月9日パリ大掃除の日

2018.06.07.

GRAND-NETTOYAGE-PARIS-2

世界でもっとも美しい街と言われるパリですが、そのイメージとは裏腹に、公道に溢れかえるゴミ箱など、訪れた観光客に「公道が汚い」と指摘される街でもあります。元パリ議会議員で文化大臣(Ministre de la Culture)など政府要職を勤めたジャック・ラング(Jack Lang)氏は、アンヌ・イダルゴ市長(Anne Hidalgo)を批判するツイートをし、議論が巻き起こっています。

 

清掃員は「パリジャン・パリジェンヌの通った跡を消す」

パリの中心を流れるセーヌ川沿いの歩道を、パリ市の清掃員が朝の4時から「パリジャンやパリジェンヌ達の通った跡を消す」作業をしています。(「ごみを清掃する」という意味)

朝一番の歩道の利用者が現れる前にきれいにしようと、パリ市が清掃開始時間を早めたためです。

 

公道へのごみの放置、13%増

2017年に前年比13%増えた公道へのごみの放置を何とか食い止めようと、パリ市は色々な対策を講じていますが、なかなか成果が見られないようです。毎年様々な議論が巻き起こるものの決め手となる対策は無く、パリ市も試行錯誤を続けています。

 

「パリも東京を見習え」

ジャック・ラング氏は「親愛なるアンヌ、私は先ほど東京から帰ってきました。あなたもぜひ東京に何日か滞在したほうがいい。東京は清潔な街のお手本だよ、パリも見習うべきだよ。」と、ツイートしました。

このツイートは1700回リツイートされ、4000人がリアクション、パリ議会の議員も数多く反応しています。

 

日本人の公徳心とパリジャンの不作法

「日本人の公徳心とパリ市民の不作法を比べるのは簡単すぎるよ、ジャック。」と、パリ市長助役で公共サービス担当(adjoint à la Mairie de Paris chargé de la qualité des services publics)のクリストフ・ジラール(Christophe Girard)は反論しています。

 

パリと東京で協定

パリ市助役で国際関係担当(adjoint chargé de toutes les questions relatives aux relations internationales)、パトリック・クルーグマン(Patrick Klugman)は「親愛なるジャンク・ラング、いい知らせがあります。パリ市と東京都は、ごみ処理などの技術交換の為の協定を丁度結んだところです。次回パリ市に関していいアイデアが浮かんだら、3975(パリ市役所の電話番号)に電話してください。そのほうが(東京に行くより)経済的で、CO2の排出量も少なくて済むので。」と、皮肉交じりにリアクションしました。

一方イダルゴ市長は、ラング氏のツイートに直接的に返答する代わりに、今週土曜日パリ市で行われる大掃除に「パリ市民の皆さんで」ぜひご参加くださいと発言することで、ラング氏に住まいの近くであるヴォージュ広場(Place desVosges)の清掃への参加を促しているようです。

「街が汚い」は主観的?

パリのナンテール大学(l’université Paris Nanterre)で公共問題を研究しているヴィルジニー・ミヨー氏(Virginie Milliot)は、20MINUTES紙のインタビューに答え、

「パリに住む外国人や日本人観光客などは、パリの街の汚さにショックを受けます。特に歩道の汚さ、地面にポイ捨てされているタバコの吸殻の多さに辟易とします。しかし、その他の人たちにとっては、パリの街は特に汚いようには見えないようです。」と、清潔感には主観もかなり入っていると説明しています。

 

「パリが汚い」のは市長が社会党だから?

「パリの街が汚い」には主観の他、政治的な理由を挙げる人もいます。

「社会党の市長になってからずっとパリの清掃予算が減り、パリは汚いままだ」と、パリ議会右派のフローランス・ベルトゥー(Florence Berthout)は嘆き、

「清掃車はいつも壊れているから、私は清掃特殊部隊を発足させ必要な場所に随時投入し、いつも溢れている街のゴミ箱を大きくするなどの具体的な対策を提案した」と言っていますが、いったいその対策はどうなったのでしょうか?

ベルトゥー氏はまた、「イダルゴ市長はパリの街を清潔にすると約束したが、私はいまだに具体策を待っている」と、非難しています。

 

パリ市、清掃に500万ユーロ投入

一方、パリ市は「清潔なパリ」をモットーに、年間500万ユーロ(約6億5千万円)を投じてより多くの清掃員を雇い、新しい清掃車を購入してパリを清潔にする、と発表しています。

 

6月9日、パリ大掃除(Journée du Grand Nettoyage)の日

現在毎年行われている「パリ大掃除の日」は、パリ市民の意識改革を目的として2014年にスタートしました。

パリ市長は市のサイトで、「この市民参加型のイベントで、一人でも多くの市民が公共の場を大切にし、ゴミがどのように処理されているかを認識してもらいたい。パリの街は市民の意識によって清潔に保てるのです。」とメッセージを発信しています。

・パリ大掃除の日のサイト(フランス語)はこちら
地図にある箒マークのところをクリックすると詳細が見えます。
自分でお掃除場所を作成することもできます。
・パリの街を清掃する日本人主催のボランティアグループ:グリーンバードのサイトはこちら

執筆:マダム・カトウ

オンラインフランス語学校アンサンブルアンフランセは、
プロの講師によるマンツーマンのスカイプレッスンが
1回1500円~受講できます。
いつでもどこでも手軽に受講できる利便性と
生徒一人一人にカスタマイズされた質の高いレッスンが好評です。

→フランス語無料スカイプ体験レッスンはこちら

メールマガジンであなたのフランス語学習をサポートする情報をお届けします。

フランス語メールレッスン

コラム

  • ツーリズム
  • 連載コラム
  • 食文化
  • カルチャー
  • 社会ニュース
  • 留学・教育
  • フランス語学習

こんな記事も

もっと見る

オンラインフランス語学校アンサンブルアンフランセ

ソーシャル

注目のキーワード

France365
  • フランス語学習
  • 留学・教育
  • 試験
  • 社会ニュース
  • ツーリズム
  • カルチャー
  • 食文化
  • 連載コラム