フランス語の論述を鍛えるには?試験で学んだ3つのコツ

2017.03.10

学校の試験

前回は2回に分けて効率的な語彙の増やし方を書きましたが、今回は、私もとても苦手で苦労している論述について書きたいと思います。(前回の記事はこちら⇒「3つの記憶の処理プロセスで効率的にフランス語の語彙を増やそう!」「単語の類推力を鍛えてフランス語の語彙を増やそう!」)

フランスに来て痛感しています…フランス語は話すことも難しいけど、書くことはもっと難しい!

発音は同じなのに、書くときには形が違う活用がたくさんある上に、単語の最後の子音は発音しないので、耳で覚えている単語をそのまま書くと、実際のものと全然違ったなんてこともしばしば。簡単な文章でもケアレスミスが絶えません…。

そんな試行錯誤の中でも、いくつかの試験を通して学んだ、フランス語の論述を上達させるコツをお伝えできればと思います。

 

想像力を働かせよう!おもしろかった論述試験の問題

現地の語学学校では、たとえ初級クラスであっても自分なりにフランス語で文章を構成し、書く力が求められます。そのことを一番感じるのは、節目節目にやってくる「試験」。

これまでパリ市の語学学校のレベル分け試験や、私立の語学学校の期末試験を受けてきましたが、ここで出会った論述問題は日本の試験とはだいぶ異なっていました。

例えばこんな問題がありました。

 

「あなたは占いに行きました。過去、現在、将来について占い師に言われたことを書きましょう(過去形、現在形、未来系を使うこと)」

「あなたはスターに1日密着取材ができることになりました。彼/彼女とどのように過ごしたのか、1日の流れを書きましょう(どのスターを選んだのかを明記すること)」

 

日本の論述試験のように「文章を読んで要約しなさい」とか、「◯◯についてあなたの意見を述べなさい」というような問題ではなく、自由度が高い「自分で構成を考える」問題が多いことには驚きました。

こういった問題はDELF/DALFの試験にも出ます。よく出るのは「旅先から手紙を書きましょう」とか、「友達を誕生日パーティーに招待しましょう」というような問題。正解を求めるよりも自分なりの想像力を働かせることがフランス語の試験を乗り切るコツです。

 

簡単な語彙でもいいので、文章の構成に気をつける!

フランス語で文章を書く

「フランス人はオチのない話はしない」とは、日本で教わっていたフランス語の先生に言われた言葉です。そんなフランス式のエスプリが求められる論述試験。とにかく自分なりに想像を膨らませて、話をおもしろく展開させる必要があります。そうして編み出したストーリーをうまく読み手に伝えるには、文章の構成に気をつけて書いていく必要があります。

私が習ったコツは、3段構成を意識すること。これは日本語の文章でも同じですが、「導入」、「展開」、「まとめ」のそれぞれで言いたいことが伝わるような文章を書くことが大切です。

フランス語を習い始めてすぐの頃、”D’abord”(初めに)、”Ensuite”(次に)、” Enfin”(最後に)という3段構成に沿って何度も文章を作成する練習をしましたが、基本はこれと同じだと思います。

文章の構成に気をつける一方、論述試験は基本的に減点方式を用いているので、細かいミスにも気をつけましょう。ただし、基本的な論旨がきちんと展開されていれば、難しい語彙や表現を使う必要はないようです。

 

接続語に気をつける!

これはフランスでよく注意されることですが、私はよく 文と文を “et” (そして)や”parce que“(なぜなら)、”donc“(だから)のような使い慣れた接続語でつないでしまいます。会話では問題ないのですが、論述では同じ単語を何度も使うことは美しくないので、言い換えが必要です。

特に、接続語は文章の流れを決める大切な言葉なので、たくさん覚えておくと便利です。

例えば、”car“(というのは)、”du fait de“(〜の理由で)、”en effet“(確かに、〜であるから) など、いくつかの接続語を用例と一緒に丸覚えしておくといいかと思います。

 

まとめ

以上、簡単な論述のコツについて書いてみました。
フランス語で書くことは本当に難しいですが、地道に続ければきっと上達するはずです。一緒に頑張りましょう!
執筆 Nahoko
Nahoko

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