単語の類推力を鍛えてフランス語の語彙を増やそう!

2017.01.26

フランス語の語彙を増やす

前回の記事に引き続き、語彙を増やす学習方法についてご紹介していきたいと思います。

フランス語学習では、どれくらいの語彙数を目標にすればいいでしょうか。例えば DELFのA1レベルで、必要な語彙数は約1,700語と言われています。ただ日常会話がある程度可能になるために必要な語彙数としては、2,000語程度を目標とすることが多いようです。

これを一から覚えるのはなかなか大変ですね。どうすれば効率良く語彙を増やすことができるでしょうか。

 

語彙のネットワークを広げるためには?

語彙を増やすためには、知らない単語をコツコツ覚えるのが一番ですが、同じく重要なのが自分なりの語彙のネットワークを広げるということ。

まずは自分の生活の文脈に即した単語から出発して、次にその派生語、反対語、同義語、類義語までまとめて覚えて行きましょう。こうすることで、一つの単語から関連する語彙のネットワークが広がっていきます。語彙のネットワークが広がってくると知らない単語に出会っても、文脈や語彙の構成から意味を類推することができるようになります。また難しい単語を使わなくても、簡単な単語を組み合わせて自分の言いたいことが伝えられるようになります。

このような単語の類推力を鍛えるコツを見ていきましょう!

 

接頭語・接尾語に注目しよう

接頭語や接尾語の意味を知っておくと、関連する語彙を類推しやすくなります。

例えば  auto- という接頭語があります。これは「自動で、自力で」という意味を持っていますが、これを知っていれば automobile(自動車)、autonome(自治の)、autodidacte(独学の)など、派生語の意味を類推しやすくなります。

他にも、「否定、欠如」の意味を持つ接頭語の in- 。辞書によれば「〜できる」という意味を持つ -able という接尾語とセットになることが多いようです。 辞書で、 in- で始まり、 -able で終わるフランス語を探してみましょう。inabordable(近寄れない)、inacceptable(受け入れられない)、incroyable(信じられない)など・・・まだまだたくさんあります。これらが頭に入っていれば、どこかで in—able という形の単語に出会った際に、「—することができない」という意味を類推することができます。

 

自分だけの単語帳を作ろう!

単語帳を作る

さらに具体的な勉強方法としては、自分だけの単語帳を作ってみることをおすすめします。もちろん市販の単語帳はきちんと整理・分類されているので便利ですが、自分がよく出会う単語をノートに整理しておくと、最も自分の生活に即した語彙ネットワークを構築することができます。

私は、Moleskinの小さなノートをいつでも持ち歩いて、知らない単語に出会ったら片っ端から書きつけています。その際に、上記のような接頭語、接尾語については共通するものをリストアップし、後で一覧にまとめるようにしています。

こうすることで、自分なりに少しずつ語彙が体系化されてきたように思います。単語帳にまとめた語彙にばったり出会うと、「あ!これ、ノートにまとめた単語だ!」と嬉しくなり、間違いなく記憶に定着します。是非、やってみてください!

 

まとめ

語彙を増やすことはなかなか大変ですが、努力した分、一番成果が現れやすい部分です。語彙が増えれば、ネイティブとの会話もぐっと楽しくなり、自分の言いたいことを伝えられるようになります。楽しみながら単語を覚えて、フランス語の上達につなげましょう!

執筆 Nahoko
Nahoko

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