香り大国フランス。香水はもちろんですが、ホームフレグランスも充実しています。香りアイテムを上手に取り入れて、日常生活に彩りを与えてみませんか?今回は愛すべき空間のパートナーとも言えるキャンドルの魅力をご紹介します。
キャンドルでワンランクアップの演出!
パーティーを開くときや、ちょっとした一時を楽しむだけのときにも香り付きキャンドルは私達の力強い味方になってくれます。
例えば、昼間でも太陽の光りがお部屋に当たらない時にはキャンドルを灯してみましょう。柔らかな香りと温かな光りを感じることができますよ。また、「お花のブーケを飾りたいけど忙しくて買いに行けない。」というときでもキャンドルは力を発揮してくれます。
パリ流キャンドルの使い方
パリに暮らしていた頃、香水の仕事を通じた友人宅に招かれることが多々ありました。アクセサリーの創作活動をする友人は一人暮らしで、その部屋は宝箱のように美しく繊細なものが所狭しと飾られていました。
小さなクローゼットは香水瓶でいっぱいで、バスルームには香りの違うボディソープが数本。それによって特別なことは何もしなくても彼女の部屋はいつもいい香りでいっぱいでした。
そして更に、香り付きキャンドルに火を点して私を迎えてくれるときもありました。パリでは友人やお客さんを自宅に招待する際にキャンドルを灯すことも多いようです。
香りで嗅覚が鈍ることはある?
同じ香りを嗅ぎつづけると嗅覚が疲れ、一時的にその香りを感じなくなってしまうのも事実です。しかしお喋りの合間に目に入る、近過ぎず遠すぎない位置に置かれたキャンドルの揺らめく灯はとても美しいものですよ。
知っておきたい!オススメの使い方
キャンドルでお部屋を素敵に演出するために、オススメの使い方をご紹介します。
- 毎回、キャンドルを使用する前に火を付ける芯を3~5ミリ程度に切っておきましょう。黒煙の防止に繋がります。
- そして招待した方が来られる30分ほど前に、キャンドルに火を点しておきましょう。その間にふんわりと香りがお部屋に広がります。
- 可能であれば、一度表面の蝋がすべて溶けてしまってから火を消しましょう。短時間使用を繰り返すと中心部分のみ減り、周囲の蝋を多く残しながら芯が燃え尽きてしまいます。また、安全のため4時間を超える使用、寝る前の使用は避けましょう。
- 大きな空間にはキャンドルを複数置くこともあるでしょう。直径が30センチほどあり、芯を4本使用した香り付きキャンドルもおすすめです。
- 近年は環境配慮のため、石油系ではなく100パーセント植物系の蝋を使用したキャンドルが多く販売されています。独特の蝋臭がせず、美しい香りが一層引き立ちます。
最後に
キャンドルの灯の揺らめきは、心を落ち着かせてくれる小川のせせらぎに似た動きをします。たとえ1時間でも上質でゆったりとした時間を過ごしたい時には、ホッと温かい光を与えてくれる香り付きキャンドルを頼ってみてください。
執筆 ふみ