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プロヴァンス風ノエルの過ごし方

2016.12.22.

教会で行われるジェズー生誕劇

今回はフランス人がこよなく愛する年末の大イベント、ノエル(クリスマス)についてお話しします☆

 

暖かい南仏のクリスマス

南仏では春を思わせる暖かいノエルの年も珍しくありません。暖かいノエルの年に南仏の老人が言う一言。

Noël au balcon, Paques aux tisons.(ノエル・オー・バルコン、パック・オー・ティゾン)
「バルコニーで過ごせるほど暖かいノエルの後は、薪の側で過ごすほど寒い復活祭(3~4月)になる」これ、毎年検証していますが・笑、外れたことがないのです。この逆もありで、寒いノエルの後は暖かい復活祭になります。

 

Bref, je vous présente un Noël typique provençal, aujourd’hui.
Noël commence le 4 décembre, le jour de la Ste Barbara.
さて、今日はフランス家庭の典型的なノエルを少し紹介します。フランスのノエルは12月4日サント・バルバラの日から始まります。

 

Nous semons des graines de blés ou des lentilles dans un récipient couvert de coton humide,
en espérant passer l’année suivante en pleine santé et richesse.
この日に小麦やレンズマメの種を、濡らした脱脂綿を入れた小皿の中に蒔き、ノエルまでに見事に芽が出そろったら次の年は健康に過ごせ、金運にも恵まれるというもの。

 

Nous décorons un sapin de Noël, mais aussi une crèche de Noël, qui représente la naîssance du petit Jésus.
Surtout il ne faut pas installer tout de suite le petit Jésus !
Tous les jours on le rapproche de la crèche, enfin à minuit du 25, on l’installe dans sa crèche.
そしてサパン・ドゥ・ノエル(クリスマスツリー)を飾るのと同時に、サパンの足元や棚の一角などにまるで一つの村を再現したようにジェズー(イエス)生誕の様子を作り上げるのがクレーシュ・ドゥ・ノエル。
*クレーシュには保育園の意味もあります^^ジェズーの赤ちゃん人形はノエルが近づくにつれ近い位置に毎日移し、25日真夜中にようやく厩(うまや)へ。

 

Cette coutume remonte au XIIe siècle en Italie, sous un ordre du pape.
A l’arrivée dans le sud de la France, les petits bonhommes se sont appelés “Santon” et sont devenus comme un symbole de Noël.
Pour que ce soit plus vrai, on met des vraies branches ou de la vraie mousse!
Il y en a qui sont très passionés pour faire ça ^^
もともとイタリアでローマ王が命令して作らせたこの人形ですが、それがここ南フランスにも渡りノエルのシンボルとなり、サントン人形(小さな聖人)と呼ばれています。クレーシュの装飾にはなんと本物の木の枝やコケを使用!凝り性の人は相当燃えるらしいです^^

 

クレーシュ・ドゥ・ノエル

 

Réveillon, le 24.Ce jour-là, nous prenons le repas plutôt maigre.
Le grand jour, c’est le 25.Cependant de nos jours nous avons de plus en plus de familles récomposées et il est difficile de passer le réveillon et la fête de Noël tous ensemble, nous faisons le grand repas dès le soir du 24.
そして24日の夜レヴェイヨン。この日は比較的質素に過ごし、25日のお昼が本番。・・・と言っても近年ではファミーユ・レコンポーゼ(再構成家族)※1が増えておりレヴェイヨンとノエル当日を共に過ごすことができない家族が増えているので、レヴェイヨンにご馳走を用意する家庭もあります。
※1
離婚・再婚を繰り返すことで再構成された家族。
例:フランクは前妻との間に子供が二人。コレットも前夫との間に子供が二人。フランスでは共同親権が認められるため、フランクの子供たちはフランクと前妻の家に1週間おきに滞在。コレットの子供たちは独立してそれぞれ結婚、もしくは同棲中。フランクとコレットの子供たちが一堂に会すには、フランク前妻と、コレット前夫、さらにコレットの子供たちそれぞれのパートナーの両親、パートナーの両親も離婚していれば彼らの都合まで考慮しないと不可能。

仲のいい再構成家族は結構多く、身近にも毎年ノエルの過ごし方について真剣に悩む仏人多々です。

 

Le menu traditionnel est…
レヴェイヨンの代表的なメニューは・・・

 

Apéritif, des huîtres ou du foie gras avec du vin doux pour entrée.
Puis une tourte au saumon, des coquilles St Jacques flambées au cognac ou des boudins blancs et ses pommes à la cannelle et du vin sec…
アペリティフから始まり前菜には牡蠣かフォアグラとVin douxヴァン・ドゥー(甘い貴腐ワイン)。そしてサーモンのパイ包み焼きや帆立貝のフランベ、白ブーダンとシナモン風味のりんごの付け合せなどとワインは辛口白。

 

パイ

 

Nous prenons le temps de discuter tranquillement, et quand minuit sonne, ouvrez le champagne !
Les chrétiens pratiquants partent à la messe de minuit après 23 heures.
これらの食事を延々とゆっくりおしゃべりをしながら続け、ジェズー(イエス)生誕の12時にシャンパンで乾杯!敬虔なクリスチャンはここで中座、ラ・メス・ドゥ・ミニュイ(真夜中のミサ)に合わせ23時過ぎに町の教会へ出かけます。

 

シャンパン

 

Dans une famille traditionnelle, on attend la naîssance de Jésus pour apporter le plat,
sinon on mange plus léger et on passe au dessert, à la Bûche de Noël.
伝統的な家庭ならジェズー生誕を祝ってから主菜を食べるのですが、ヘルシー嗜好の最近はデザートのビュッシュ・ドゥ・ノエル(薪をかたどったケーキ)へ。

 

A Noël, les chrétiens pratiquants vont à la messe avant-midi, le grand repas commence l’après -midi.
La dinde rôtie, ou le chapon rôti…
25日ノエル当日は敬虔なクリスチャンは午前中にミサへ、お昼過ぎからご馳走を囲みます。根強い人気メニューはダンド(七面鳥)やシャポン(去勢鶏)のロティ(オーブンで焼いたもの)。

 

Chaque famille a différente recette de la farce, chez moi, c’est la recette de Mamie qui est décédée l’année dernière, du foie de volaille, du vinaigre de vin rouge, des oignons, des chataignes, des bolets, un peu de cognac, et du jambon cru pour donner le goût !
Et bien sûr, on n’oublie jamais le fromage, ni la bûche !
七面鳥の腹に入れるファルスも家庭により様々。我が家では鶏肝臓、たまねぎ、栗、ボレ茸、コニャック、生ハムを隠し味で加えます。食後のチーズもこの日ばかりは盛りだくさん用意。デザートはやはりビュッシュ・ドゥ・ノエル。

 

七面鳥

 

En provence, nous préparons en plus “Treize desserts”.
Cette tradition représente Jésus et les 12 apôtres.
Grâce au climat, on a la facilité de les avoir même en hiver.
プロヴァンスではさらに13種類のデザートを用意、イエスとその12人の弟子達の計13人だったことが所以しています。その内容は果物、お菓子を合計13種揃えるというもの。南フランスの温暖な気候で果物が手に入りやすいということも手伝っているようです。

 

Le nougat blanc, le nougat noir, les dates déguisées de pâte d’amande, les figues sèches, les abricots secs, les raisins sec, les amandes, les noix, les noisettes, les chocolats, les clémentines, les pommes, les poires, les raisins ou le melon tardifs et enfin, une pompe à huile.Oups, Il y en a plus que treize ^^;
白ヌガー、黒ヌガー、干しナツメヤシの練りアーモンド入り、干しいちぢく、干しアプリコット、干しブドウ、木の実数種・アーモンド、くるみ、ノワゼット(ヘーゼルナッツ)、チョコレート、果物数種・ミカン、りんご、洋梨、遅出来のブドウ、そしてポンプ・ア・ユイル(オリーヴ・オイルをパン生地の表面に塗ることにより酵母のふくらみを抑えた平べったいプロヴァンスの郷土パン)・・・あれれ、13種類以上ありますね。

 

クリスマスのデザート

 

ポンプ・ア・ユイルはジェズーの肉とされるのでナイフで切っていけないとか何とか・・・。タブーはたくさんあって興味深いです。
もう一つのタブーは「決してテーブルに13人で食事してはいけない」こと。これも「最後の晩餐」から来ているのですが敬虔なクリスチャンはたった一人別のテーブルで食事をするのもいとわないとか!

そんな敬虔なクリスチャンもフランスから消えつつあります。1905年からフランスは政教分離ライシテの立場をとっています。祝日はほぼ宗教行事に基づきながらも公立学校などでは子供たちに一切宗教についての教育を行わないため、「ノエルはパパ・ノエル(サンタクロース)がおもちゃを持ってきてくれる日」であり、「ジェズーって何?何に祈るの?何で祈るの?」という子供たちが真剣に増加中、多分日本の子供たちのほうがイエス・キリストの話をちゃんと知っているのではないかと思われます。

 

Pour finir Noël, c’est encore une histoire !
さて、25日が過ぎたからといってノエルはまだまだ終わりません!

 

Noël se termine à l’arrivée des Rois Mages, à l’Epiphanie le 6 janvier.
Nous mangeons une galette des Rois, dans le sud plus une couronne des Rois.
Enfin après le 6, on pourra débarrasser le sapin !
1月6日のエピファニー公現祭、クレーシュに3人の王の人形を登場させ、ガレット・デ・ロワ、南仏ではクロンヌ・デ・ロワを食べようやくノエルが終了。6日を過ぎたらサパン・ドゥ・ノエルを片付けることができるのです。日本はお正月とダブってしまうのでサパンを年明けまで飾り続けるのはとても勇気が要りますが(笑)

 

あとがき

フランスでノエルを過ごす機会があれば、このような慣習を一つ一つ確認しながら楽しむのも一興ですね。

執筆 Ayako

 

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