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国際バカロレアって?2 ≪教育の特徴編≫

2017.03.14.

happy teens group in schoolさて、前回に続いてインターナショナル・バカロレア(IB)のお話です。
今日はその教育内容や特徴について見てみましょう。

⇒前回の記事 国際バカロレアって?1 紹介編

 

どこが違う?IB教育

students with teacher  in computer lab classrom

いろいろ説かれている理念などを読んで納得しても、一番気になるのは、具体的な教育方法かと思います。
ではずばり、IB教育は、既存のものとどう違うのでしょうか。

生徒の自主性が大事

あくまで私の理解ですが、「教師が学生に問題を与えてそれを解かせる」のが既存の教育方法だとすると、「問題の提起からして生徒側から持ち上がるような教育」がIB教育です。また、試験の結果よりも、学ぶ課程が重要な評価の対象になるのもIB教育の特徴です。問題を提起できる批判精神を育てるため、授業中のディベートなども欠かせないと聞きます。

さらに、DP(ディプロマ・プログラム:16歳~19歳)のCAS(創造・活動・奉仕)と呼ばれる必須科目では、社会体験を通して生徒の内なる成長をはかります。例えば、拙稿「帰ってきたくなかった」ネパール地震直後、現地滞在の記録」の記事で紹介したネパールでのボランティア活動も、IBのDP学習のひとつでした。

他にも、開発途上国の家を持たない人たちのために、自分たちが設計した小さな家を建てに行く活動をしたグループの話も耳にしたことがあります。

また、一から製品を開発し、商業モデルプランをつくり、プレゼンテーションを行うなど、複数の科目にまたがる知識が必要とされるプロジェクトを手掛けることもあるそうです。こんな「自主的に問題を見つけて解決策を考えていく」という教育を受けた生徒たちは、人格育成も進んでいる分、年齢よりもしっかりしているように見えます。また、机上の空論の学びではないので、すでに実践力も身につけています。

 

IBに向いている学生のプロフィール

何もかも良いところばかりのように聞こえるIB教育ですが、万人向けとも言えません。私が感じた印象をお伝えすると、高校に入る時点でIBディプロマプログラムに向いている日本の学生のプロフィールは次のようなものです。(あくまで個人的意見ですので、それを念頭に置いてお読みください)

1.将来どういう道に進みたいかがはっきりしていて、その目的を達成するための学びたい教育機関が海外にあり、IB入学が認められている。

2.すでにある程度、主体的な学習姿勢が身についている。

3.英語が苦手ではない。

ではこの3点について、詳しく見ていきましょう。

1.
すでに目標が海外の大学に定まっていれば、IBを選択するモティベーションはばっちりです。逆に言えば、日本の大学進学を考えているなら、IBを取得する意味はないように思います。増加の傾向にあるとは言っても、IB入学を認める日本の大学はまだ一部ですし、日本の大学へ入るのなら、何も苦労してIBを取得しなくても通常受験をすればいいからです。

それに、たとえ入学しても、入ってしまえば受ける授業は一般入学生と同じもので、せっかくIBで能力を培っても発揮する場所がないケースもあるようです。
実際、IB取得生徒の受け入れ制度ができていないという理由で、IB入学認定を見送っている大学も少なくないそうです。

2.
自主学習の姿勢がある程度できていることは重要です。言いかえると、与えられたものを消化する勉強法が性に合っている場合は、既存の学習法とあまりに異なるIBプログラムでは、逆に力を発揮するのが難しいかもしれません。

3.
文部科学省が日本語DP開発を推進しているとは言っても、すべての授業が日本語でされるわけではありませんし、海外への進学を考えているなら外国語、少なくとも英語は必須となります。日本のIB認定校では、それぞれ英語の補強クラスも設けているようですが、IB課程を選択する時点で、ある程度のレベルとモティベーションを持っていることが必要でしょう。

 

まとめ

今日は国際バカロレアについて教育方法の特徴と、受けるのに適している(と私が思う)学生のプロフィールを挙げてみました。
次回は、日本でIB教育を選択する際の注意点をご紹介したいと思います。

 
執筆:冠ゆき

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