パリっ子クリスチャン・ルブタンの”ハワイアンな新作”

2016.03.01

プランタン・オスマンのルブタン・ビューティコーナープランタン・オスマンのルブタン・ビューティコーナー

みなさんご存知のようにフランスのモード界には、歴史ある老舗ブランドから最近生まれた新しいものまで数多くのブランドが存在します。今日は夏を先取りしたデザインの話をしたいと思います。

 

 ルブタンも四半世紀

ネイル3色の入ったHawaii Kawai限定コフレ1ネイル3色の入ったHawaii Kawai限定コフレ1

新しいブランドだと思っていたのに、気が付けばもう四半世紀も続いていたのかと最近私が驚いたのがChristian Louboutin(クリスチャン ルブタン)です。
赤い靴底(Semelle rouge)がトレードマークのルブタンの靴。そのハイヒールのラインは官能的ですらあり、マドンナ、ニコル・キッドマン、キャロリーヌ・ド・モナコら著名人にもファンが多いことで知られています。ルブタン氏は生粋のパリっ子ですが大の旅行好きで、世界のあちこちを巡ってはその土地の空気を作品に応用しているといいます。2016年春夏の新作はその名もHawaii Kawai という南国ムードたっぷりなもの。プリント柄の靴を履けば、夏に連れて行ってくれそうな気がしますね。

2014年夏からはコスメにも少しずつ進出していて、まずは靴底を思わせるネイルに続けて口紅も発売しました。どちらもとがった円錐形をモティーフにしたケース入りで、口紅はペンダントヘッドにもなります。独特のフォルムが個性的です。

コスメにもこれからますます力を入れるのか、今年の2月には冒頭の写真にあるようにとうとうパリの老舗デパートプランタン・オスマンルブタンのビューティコーナーが登場しました。

ネイル3色の入ったHawaii Kawai限定コフレ2ネイル3色の入ったHawaii Kawai限定コフレ2

ちょっと変わったルブタンの経歴

ルブタン氏は1980年代初めにCharles Jourdan (シャルル・ジュルダン)のアトリエに入り、フリーランスでシャネルサンローランの仕事なども手掛けていました。ところが面白いことに80年代終わりには一度方向転換して、造園の仕事に熱中した時期があるそうです。

デヴィッド・リンチとのコラボによる展覧会 Fetish (フェティッシュ)クレイジー・ホースのショーの演出を見ても分かりますが、ルブタンの興味は靴に留まらずそれを取り囲む環境、空気、人、動き、すべてに及んでいます。そのあたり、造園の仕事と通じるところが無きにしも非ずなのかもしれませんね。

 

まとめ

この「垣根の無さ」。なんだか現代美術アーティストの姿勢にも重なるように思えます。きっと今後も、あっと驚くようなことをし続けてくれることでしょう。

執筆:ゆき
執筆:ゆき

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