驚きのフランス語!おいしいケーキを一口食べて、何て言う?

2017.09.22

フランスのケーキは、日本と比べるとボリュームも甘さもたっぷり。食べている人の表情を見ていると一口で幸福度数が一気に跳ね上がるのが見えるかのようです。こんなときフランス語ではどのような言葉で表現するのでしょうか?

 

殺人的においしい??驚きのフランス語

こういうデザートを前にした若い世代が恍惚の表情で口にする言葉。
C’est une tuerie!

tuerie」というのは、「殺戮」を意味する単語です。ケーキを食べた後の用法にはこれまで出会ったことがなかったので、最初は耳を疑いました。

これはFamilierと呼ばれる親しい間柄で話される言葉のジャンルに属し、言ってみれば「殺人的に美味しい」ということなのでしょう。程度の高さを表す言葉は、使えば使うほどその効果が落ちてくるため、異なる表現を取り入れがちです。

否定的表現を肯定的な意味で使用する場合

びっくりフランス語では強調したい余り、逆に否定的な表現を借りて肯定的な意味に使うことも多くあります。「terrible」という形容詞は、もともとは「ひどい」「おそろしい」という否定的意味のものでしたが、

いつごろからか、日本語の「すごい!」のように、肯定的意味でも使われるようになりました。逆に、否定文の Ce n’est pas terrible. は、文字通りの「ひどくはない」という意味ではなく、「大したことはない」「あまり良くない」という否定的意味で使われるので要注意です。

他にも、faire un malheur(直訳だと「不幸を起こす」)や faire un massacre(直訳だと「虐殺を行う」)。なんとも物騒な表現ですが、驚くことに、二つとも「大成功をおさめる」という意味で使われることがあるのです。

上述の C’est une tuerie! は、もしかしたら、日本語だと「やばい!」に相当するのかもしれません。ただ、やはり若い世代に多く聞かれるような気がします。

上記の言葉はどちらも、私自身は使わない表現ですが、こんな風に異なる文化・言語圏で、同じような表現を見つけると、なんだか嬉しく、得をしたような気分になってしまいます。

yuki
執筆 ゆき

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