体験!パリでDELFを受けてみた トラブル編その1

2017.04.18

 

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前回よりひきつづき、現在パリの語学学校に在籍する筆者の、最近のDELF受験体験記をお送りしています。今回は試験当日までに起こった、もろもろの困ったトラブルについてお届けしたいと思います。

フランス政府認定の仏語検定試験DELFの内容についてはこちら、当日編その1はこちらをご覧ください。

 

目標達成にトラブルはつきもの

パリ風景

受験勉強真っ只中でも、生きている以上は予期せぬトラブルも色々と起こります。

今回、当日の1,2週間前あたりになって「何でまたこのタイミング!」というような事案が色々と発生し、…なかなか鍛えられました。

この記事を読んでくださっている皆さん、DELFを目指してコツコツ勉強中!という方もいらっしゃるでしょう。しかしながら、皆が勉強だけに集中できる環境とは限りませんよね。お仕事しながら、子育てしながら…など頑張ってらっしゃる方も多いことと思います。そんなときは、今回の筆者のことを思い出していただけたら、少しは元気が出るかも?

 

なぜこのタイミング?!

エンジン全開で追い込み中、ショッキングなニュースが折り重なるように入ってきました。家族が緊急入院したとか、知人が離婚したとか。「いったいなぜこのときに!」という感じです。

さらにはこの季節に特有の不安要素が。試験の二日前になって、朝起きると熱っぽい。風邪引いたみたい…。体調管理には気をつけていたのに! とりあえずホットレモネードをつくって飲み、体を温め、夜寝るときにはマスクをして、いつも以上に手洗いうがいを徹底するなどして、何とか当日までもたせました。

だが、いちばんへこまされたのはさらに別のトラブルです。

 

ソルボンヌの教授と喧嘩する

筆者にはフランスの大学へ進学するという目標があります。そもそも今回DELFを受けようと思い立ったのも、語学力証明として大学への願書に添付するため。

いまのこの時期、そろそろ志望校の絞り込みと教授へのコンタクトを考えなければなりません。すでに周囲に相談し、パリ市内の国立大(いわゆるソルボンヌ)の教授を2名ほど紹介していただいていました。

その教授方に受け入れてもらえるか打診するため、まずこちらからメールを送ります。

すると、そのうちのお一人(男性)からすぐにお返事が来ました。しかし、これが何というか、端から気乗りのしなさがありあり。こちらがまだ自分のことをほとんど何もお伝えしていないのに、「だめだめ、難しいと思うよ」みたいなトーンでした。

えっ…と訝りつつも、いちおう、自分のやりたいプロジェクトの簡単な説明とともに、以前に書いた作品のひとつを送りました。
それに対する返信がまた強烈でした。筆者の仏語力から作品の内容まで、さんざんな批判。

残念ながら、今回はご縁がなかったようです。先方に自分を受け入れる気がないのは明らかでしたし、自分もこんな人のもとでは学びたくないと思いました。

紹介していただいた先生には大変申し訳なかったと思いますが、致し方ありません。

 

切り替え力、切り捨て力!

ほとんど知らない人からから何を言われようと、さほど問題ではありません。ただ困るのは、もし来年大学に入れないとなるとまた一年、語学学校に通うしかない、それはいやだ! 退屈だしお金もかかるしビザも下りるか分からないし…という極めて現実的な問題です。

半日くらいそれで落ち込んで勉強が手につきませんでした。1分でも惜しいこの時期に、モチベーションを下げられるのがいちばん困ります。それでも翌日には、いまの目標はとにかくDELFに受かること!と切り替え。 

教授があのような対応をしてきた原因については、

 

  • 以前に外国人の学生を受け入れてとても苦労したので懲りている
  • この季節、連日曇天つづきの灰色のパリで少し欝状態になっていた
  • 食中毒にかかって大変気分が悪いタイミングだった
  • 最近、彼女に振られて精神状態が不安定
  • 最近、十円ハゲを発見して絶望している

 

など、いくつか仮説を立ててみました。冷静になるにはよい方法です。
ただしソルボンヌの教授がみんなこんな人たちなわけではないことは強調したいと思います。

悪意でなくても、モチベーションを下げてくる人というのはいるもの。そこで引っ張られてはいけません。いかに切り替えるか。「いまいちばん重要なのはDELF、それ以外はとりあえず全部切り捨て!」という切り捨て力も大事ですね。

次回は、もうひとつ試験の直前に起こった、でも結果としてはたいへん勉強になった体験についてお伝えしたいと思います。

執筆 Rana

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