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2016年春。テロ後のパリの今

2016.04.19.

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テロに始まり、テロに終わったと言っても過言ではなかったフランスの2015年。翌16年もベルギーのブリュッセルで悲しいテロが発生してしまいました。また、大きく報道はされませんが、西アジアから中東地域、それにアフリカ諸国では今でも毎日のようにテロで大勢の命が奪われています。

15年1月のCharlie Hebdo襲撃は特定の人物を狙ったテロでしたが、15年11月のパリ同時テロと16年3月のブリュッセル同時テロは、不特定多数の一般人が標的となりました。

非常に悲しいことですが、いつ誰が狙われてもおかしくない、というのが現状です。残念ながらブリュッセルのテロでは、僕の大切な友人がMaalbeek駅で地下鉄に乗り合わせていて、命を落としました。連絡を受けたのは、テロが起ってからずっと後です。

もう二度と誰もこのようなテロの犠牲になってほしくない。それだけが今の僕の願いです。

 

追悼のメッセージや蝋燭の数々

さて、パリの今の様子に話を移しましょう。僕がパリに到着したのは2月後半。一見すると以前となにも変わらないように見えました。しかし徒歩5分のところにあるRépublique広場には、犠牲者を追悼する沢山のメッセージや蝋燭、写真があり、本当にテロが起ったんだということを実感しました。

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実際にテロの襲撃を受け多くの死者が出たレストランでは、興味本位で写真やビデオを撮影する人が後を絶たないため、電源の入っているカメラを持っていると「何のための撮影ですか?私たちをそっとしておいてください」と言われます。

PICT_20160221_230506[1](襲撃の起きたレストランのテラス席で。撮影許可は得ています)

大型のショッピングセンターの入り口では、金属探知機を用いた荷物チェックが行われています。しかし地下鉄駅から直結している入り口では、すべての人を確実にチェックすることはできていないのが現状です。

観光客を見てみると、以前と比べて大幅に人数が減ったという感じはすでにありませんでした。しかし、襲撃現場近くのホテルで働いている友人によると、2月の初旬まではキャンセルが相次いでガラガラだったそうです。中国や韓国、その他の地域からの観光客は戻ってきているのに対し、日本人観光客は明らかに減っているという印象を受けました。

パリからベルギーやオランダへ行く高速列車 Thalys に乗る際は、空港と同じように手荷物検査や金属探知機チェックがあります。荷物は全てX線検査機を通さなければいけません。検査で並ばないといけないため、時間にゆとりをもって行動する必要があります。

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以前と変わらない生活

一般市民の様子はどうでしょうか。

以前と変わらない生活を送っています。変わらない、と書きましたが、テロによって今までの生活とは一変してしまったのは事実です。しかし「テロに怯えて家に閉じこもってしまうこと、それはテロリストに屈してしまったことになる。それこそがテロリストの狙いだ」と友人は語っていました。

「仕事もしなきゃいけないし、買い物もしなきゃいけない。生活をやめることは無理だよ。私たちは、今までと同じように日常の生活をおくらなければいけないんだよ」とも。

「気をつけてね」という言葉も、今はあまり意味をもちません。不特定多数の一般人を狙ったテロでは、いくらこちらが気をつけていたとしても、起きる時には起きてしまう。銃や爆弾で狙われたらどうしようもない、という理由からです。「これ以上何にどう気をつければいいのか」と口を揃えます。

一見すると平常を取り戻したかに見えるパリ。しかし、市民の心には今もテロの影響が深く残っています。

PICT_20160221_224107[1](テロ現場近くのカフェやレストランの窓には『私たちはテラス席に座る』というメッセージがたくさん書かれています)

目立つフランス国旗

パリ同時多発テロ後、街中で非常に目につくようになったのは、フランス国旗です。

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ベランダに掲げられていたり、カフェやレストランのウィンドーに小さなトリコロールが貼られていたり。特に目立つのが、ケバブ屋さんやアラブ系の人が経営するお店などです。

犠牲者への追悼、フランスへ一体となる意志の表明といった意味はもちろんですが、「報復の襲撃を受けないため」という意味もあります。1月そして11月のテロの後には、関係のないケバブ屋さんやイスラム教のモスクが過激思想を持つ人によって襲撃を受けました。

 

テラスからは楽しげな会話

ここまで暗く悲しい話題ばかりを書いてきました。しかしパリは今、美しい季節を迎えています。

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人々は集い、歌い、そして愛を語ります。テラス席はいつも人で埋まり、楽しげな会話が聞こえてきます。この楽しい声が、みんなの笑顔がこの先もずっと続くことを祈っています。

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執筆 Daisuke

 

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